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おなかいっぱいーの罠

我が娘はすぐに言う。

「ママ、おなかいっぱい」
「ママ、今日はたまごの気分じゃないの」

じゃあ、どんな気分なんだ。
ちなみに私も今日は卵の気分ではない。なんなら毎日そう。

だが、(一応)母としてこのままではいけないと思いまして聞いてみる。
納豆は?豆腐は?バナナ食べる?
一貫して答えはNO
ですよね。知ってましたよ。それこそ母なので。
というやりとりが結果としてめんどうなので省略することも多々。

そして、無言でオムレツというあだ名の謎の卵焼きめいたものを飲み込む母なる私。

さて、こちらも同じくらいの頻度で登場するのが、
「ママおなかぺこぺこー」
おい。

まず自分の気分をはっきりさせてから申し出て欲しい。
母なるわたしはお陰様で皮下脂肪を貯める一方。

しかし、先日核心をつかれた発言
「だってなにが食べられるかわかんないんだもん」
はっとしました私。
そりゃそーだ。
いまだ母の腹から出てきて5、6年。ミルクと乳を経てべちゃべちゃどろどろの固形物ですらないものを食べること1年。
ようやく食べ物らしきものを口に入れることができても、糖分・塩分・その他添加物を気にする親や周辺人物によって制限されてきたものね。

わかるわかる。
まだまだ食べてみないと分からない次元だったね。

気分上等。
母頑張る。
いろんなもの食べて、たくさんの味覚、嗅覚、好み、経験値を高めていこう。
そうした結果が大人になってからの好き嫌いに繋がるのでしょう。

母は覚悟と共に言い訳ができました。
そりゃ母は肥えていくわけです。
これが理由。