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小さなお花屋さんのお話⑦〜花とyoga〜

自然が豊かな町にある、
小さなお花屋さんのお話。

お花が大好きな店主がお店に立つ
小さなお花屋さん。

そこは時間がゆっくり流れるような
のんびりした場所。


ここはお花が大好きな店主の小さなお花屋さん。
実は、
店主にはもう一つの顔があります。

それは
ヨガのインストラクター。

花屋の一角で店主は数名とヨガをしています。
店主の行うヨガはセルフケアヨガ。
自分で自分を癒すことができたらいいなぁと
みんなと一緒に取り組んでいるのです。

お花とヨガの共通点は癒し。

店主は自分を癒したくて
このお店をopenしたのです。
自分の居場所が欲しい。
一緒に語れる仲間が欲しい。
そんな思いで始めた花屋なのだとか。


ヨガの後はみんなでお茶をしながら
たわいのない話をします。

今日は花屋"結友~yuu~"の店主のお話。

「スッキリしたー。」

「楽しかったね。」

「また頑張れる。」

「癒された。」

「近くにこんなお店があったなんて知らなかった。しかも花屋でヨガができるなんて…」

「何でこのお店を始めたんですか?」

初めてヨガに参加するお客様からの質問です。

「私は…お花が小さい頃から大好きだったんです。お花屋さんは憧れで。」

「憧れを叶えたってことですね。」

「憧れを思い出したのは最近なんですけどね。
小さい頃の憧れは、
いつしか宝箱に入れて
仕舞い込んでしまいました。
世間体や年齢、資格の有無…
いろんな理由が積もっていき
お花が好きだということも忘れていました。
正確には諦めてしまったといったほうがいいのかな。


夢や望みを諦めてしまった私は
いろんなことをすぐ諦める癖がついてしまいました。
人生うまくいかなくなってきて
体調不良も続いて…

そんな自分を変えたくて
行ったのがヨガ教室です。

でもポーズはとれず、
インストラクターの言っている内容も
何ひとつ理解できなかったんです。
それならいちから学んでみよう!
と思ってヨガインストラクターの資格をとりました。

誰かに教えようとしてたわけじゃないから
自分用の資格になりましたけど。
でも、ヨガの教えは
日々の中で"自分で自分を癒す"ための知識になりました。

そしてあることに気づいたんです。
いつもどこかでお花屋さんが気になっている自分に。ずっとあった憧れに。

一念発起してお花屋さんに転職しました。

大好きなお花に癒されて、
ヨガの教えで心と体を癒して…

私にとって花とヨガは
自分で自分を癒すアイテムになりました。

回り道や寄り道をしながらですが、
ついに憧れだったお花屋さんを開くことができました。

この花屋"結友~yuu~"は
たくさんの友を結びつけてくれます。

今もこうして皆さんに出会えました。

自分用だった資格も誰かの役に立ってたら嬉しいです。」


「openしてくれてありがとうございます♪」

「これからもよろしくお願いします。」



帰り際に
店主からお花のプレゼントが渡されます。

*みんなが今日も自分に優しくなれますように*


ここはただお花が大好きなだけの店主の小さなお花屋さん。

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