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私が心の底から応援した二人はうまくいかないーそんな18年間の呪いを打ち破る時が来たー多分。

さて、何度か書いてきたが、私は所謂ドラマや映画の恋愛を舐めており、あまり感情移入することはない。感情移入することがないのでくっついても別れても大抵納得するし、大概二人がくっつこうが別れようがあまり気にしない、最悪の場合は物語中盤あたりでもう二人がどうなろうがどうでも良くなっている。
特に恋愛ドラマは私には向いていないようだ。恋愛ドラマを見ても途中で飽きることが多いし
何故この人はこの相手の事がすきなんだろう?わからない…」
そう思いながら見ることの方が多い。
好きな理由が物語内で語られていても
「そうか?私にはそうはみえないけどフィルター強いですね」
的な感想になることが殆どで上手くいっても別れても特に感情移入できずに終わることが殆どだ。

そんな私だが、
本当にごくたまに、ドラマや映画でこの二人に上手くいって欲しい、両思いになってほしい。幸せになって欲しい。そう心から思う二人に出会うことがある。

だが問題がある。

どうしてなのかわからない。私が心の底から
この二人に上手くいって欲しい、結ばれてほしい。結婚してほしい。幸せになって欲しい
そう願った二人は殆ど上手くいかない。別れて終わる。

どうしてなんだろう。
私が、恋愛を斜めから見て舐め腐ってるこの私が心の底から幸せを願った二人は上手くいかない。

失礼ながら個人的にどうなろうがどうでもいい人達は上手くいき結ばれたり結婚したりして幸せになるのに。ひどい


*所謂ネタバレ防止の為このnoteの最後に私が心から結ばれることを願った数少ない人達を記憶にあるかぎり明記するが、本当に辛く、悲しい。

特に18年前にはまった某月9ドラマの二人は過去最高に心の底から上手くいって欲しいと願い続けた が、 上手くいかなかった。
当時大学生の私はあまりにもショックでエンディングでブチ切れ、あまりにも悲しくショックで某掲示板に無念を書き連ねることを暫く繰り返していた。
あの最終回はトラウマになっており、未だに私の中で忘れられないドラマになっている。
あそこまで心から上手くいって欲しいと願った二人はいなかった。

それ以降もあのドラマの二人ほどでなくてもドラマ映画などで珍しく心から応援した人達はいた。

だが、殆ど、別れた。
私が応援した中で上手くいった、行きそうだったのは花より団子の道明寺とつくし、涼宮ハルヒの憂鬱のハルヒとキョンくらいのものだ。


が、結局一番応援し悔いが残っているのはやはり18年前のあの月9ドラマのあの二人だ。

あんなに、恋愛を舐めてる私があんなに心から幸せになることを願ったのに上手くいかなかった 思い出す度にやるせない。本当に私のトラウマである

そしてあれから18年、
あのドラマ以来、あのドラマと同じくらい、いやそれ以上に今、私はドラマに嵌まっている。
そして心の底から登場人物二人の幸せを祈っている

こんなに嵌まり、二人が上手くいくのか真剣に感情移入して見るドラマは久しぶりだ。
18年ぶりである

それが今度映画にもなる「美しい彼」
 
こんなにも、二人の恋の行方が気になり1週間を長く感じやきもきさせられたことはあっただろうか?

吃音があり自分を底辺の石ころと自虐する平良と、
神のごとく美しい清居、

二人は激烈な恋に落ち、互いを想い合いながらも、時に盛大にすれ違い、時に傷つけ、もがき苦しみ、時に寄り添い労り合いながら関係を進めている

理解してほしいと願いながら理解されない苦しみ
世界一好きな大切な人が何故泣いているのか理解できない、わからない苦しみ
特にシーズン2の3話の二人のすれ違いはあまりに辛くいい年してボロボロに泣いてしまった。

私はいつも無駄に冷静なので所謂恋愛ドラマを見ていて、喧嘩する展開があっても冷静な自分が
「どうせなんやかんや最終回では仲直りしてるでしょ」
と構えてしまうけどこの美しい彼、本当にどうなるのか心配で、辛く、
冷静に考えたら映画もあるし予告で二人でいるのが分かるからなんやかんだ次で仲直りするんだろな…ってのは分かるから安心すればいいのに、
清居と平良、両方に感情移入してしまい胸が痛く苦しく悲しかった。 本当に良質なドラマだと思う。

また、演じている萩原利久さん、八木勇征さんの演技がとても上手い。
あの目にまた見つめられたいというモノローグに納得しかない萩原利久さんの目で表現する目力の強さ、
美しく誇り高く、けれど繊細で傷つきやすく想いの深さを表情で表現する八木勇征さん
最高のキャスティングだった。

二人ともどうか売れてくれ

自分を底辺の石ころと卑下しながらもただただ美しい清居に魅せられ清居だけを見つめ、気持ち悪いほどに純粋に愛しているが愛する清居の気持ちにはやや無頓着な平良

神のごとき美しさながら真っ直ぐ目標に向かって進み、神ではなくひとりの人間として純粋に平良だけを深く深く愛し、同じように愛されることだけを祈っているのに思うようにその愛が伝わっておらず、ネガティブな平良に振り回される清居


互いに美点欠点があり、結ばれる前から、結ばれてなお、手が離れそうになりながらも時間をかけてでもどちらかが掴みとり諦めず、離さず、激烈に愛し求め合う二人が本当に愛おしい。

今まで架空の登場人物にこのような感情を抱いたことはなかった。
若さ故の激烈さと純粋さなのかもしれないが、ただひとりの人と決め結ばれた愛する人へのこの上ない想いの深さに圧倒される。


正直、今まで生きてきて見た所謂恋愛系の媒体の中で一番、足りないながらも想い合う強さが伝わってくる。
まるで断崖絶壁で互いに手を伸ばし、落ちないよう掴み取りあっている、そんな風に私には見える

ドラマ内で

「嬉しくて死にそう」
「誰かに盗られそうになると死にそうに寂しい」

などのモノローグが出てきているが 
私自身、この二人を見ていていつか来るであろう人生の最後、どちらが残されるのかを真剣に心配している
残された方はちゃんと生きていけるのか
二人同時に心臓発作とかが理想的かもしれない。
感情移入しすぎて架空の登場人物の死後まで心配するの、ほんとうに初めての経験だ

美しい彼はほんとうに私の知らない感情を教えてくれる。
劇場版美しい彼エターナルのCMのモノローグに

お互いがお互いを想い合うから、苦しい」
「でも、離れられない」

というものがある。
もしもこのドラマを見ていなければ

なに馬鹿言ってんだラブラブバカップルがwはいはいスイーツスイーツw爆発しろwww

と、多分pgrしていただろうし、
想い合ってるなら互いにハッピーでしょなに言ってんのと思ったと思う

だが、互いに想い合居ながらのすれ違い、苦しさを描いてきた「美しい彼」平良と清居のモノローグとなれば話は別で

「お互いがお互いを想い合うから、苦しい」
「でも、離れられない」

というモノローグはほんとうに真に迫っている。
美しい彼を端的に表したモノローグだ。
互いに想い合うからこその苦しさがあるということを、美しい彼は教えてくれた。

因みに18年前嵌まりながら見ていたのに最後は別れて終わったあのドラマも、人と人の人生は交差するのか?分かり合えるのか?
的なものがテーマにあるということを最近思い出し、
調べているとあのドラマの主人公がこんな台詞を言っていた

いっそ完全な片思いならいいのかなぁ 想っているだけで幸せで打算が無くて 愛せた分だけ愛してほしい そんな利己的な自分にならずに済む」

ベクトルは違うが似た台詞を「美しい彼」で聞いた、私は18年経ってなお、片思いの苦しさは甘美だったという台詞があるドラマに嵌まっていることになる

ただ、あのドラマと美しい彼の違いは恐らくは二人は上手くいくということだ。
予告映像を見る限り、そうなる予感しかない。


私は
私は、私が心の底から応援した二人はうまくいかないーそんな私の18年間の呪いを、今、打ち破る時が来たのだ!あの日の無念、辛さはきっと報われる。

多分。

「美しい彼、エターナル」がきっと打ち破ってくれる。私は今そう信じている。
 

美しい彼エターナルを見終わり、呪いを打ち破り多幸感の中、またここに感想を書きに来たい。
多幸感溢れた幸せな感想を。ぜひ。














※以下私が珍しく上手くいく事を祈るも別れてしまった人達


私のトラウマ「不機嫌なジーン」、教授、仁子、
「風と共に去りぬ」、バトラー、スカーレット
「東京ラブストーリー」カンチ、リカ
「梅ちゃん先生」松岡さん、梅ちゃん
「グレート-ギャッツビー」ギャッツビー、デイジー

漫画だと
「日出処の天子」「残酷な神が支配する」などがあります。


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