最近、男性の育児参加について議論が繰り返されている。 実際に子育て真っ最中の母親である私は、この「育児参加」というコトバにふと疑問を持った。 「参加」って何よ。 参加というコトバを使うということは、「不参加」の選択肢が残されているということではないか。 育児は参加・不参加に関係なしに、自分の力だけでは生きていけない子どもが目の前にいるなら、大人であれば誰しもが「育児」するのは当たり前。 育児をしない男性は、「育児放棄している」ことにはならないのだろうか。 今の世の
まだ幼稚園の末娘、 姉たちに大きな声で話しかける。 「プレゼント買いにいこー」 焦る姉たち、耳元でこそこそと末娘を諭す。 パパと娘たちだけで一緒にお出かけ。 普段はなかなかないシチュエーションだけど、あえて行き先は聞かない。 ふふっとつい笑顔が溢れそうになりながらも、知らないふり、気づかないふりをし続ける私。 そんな年に一度の一大イベント。
小6の娘に、うるさく言うパパさん。 「そんなんじゃ、将来ボーイフレンドができた時に恥ずかしいよ」 わたしは思う、 そんなことくらいでとやかく言う男なんて、こっちから願い下げだよ。 グラスに入った宝山水割り。 出かかった言葉と一緒に、喉の奥に注ぎ込んだ。
たくさんのポケットに手を入れるたび 飴の包みに、丸めたティッシュ 昨年の春にたまたま気に入って買った上着には、ポケットがたくさんついていた。 小さなポケットには車の鍵、蓋付きには駐車券。 なんとなくの用途が次第に決まった。 数が多いから、あまり使わないものも。 ある日、ふと手を入れてみた。 何か入ってる。 出してみると、いつか子どもが食べた飴の包紙。 別のポケットにも何かある。 今度は子どもが使ったティシュ。 どちらも家で捨てようと、とりあえず入れてたもの。