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朗読の魅力 


青空文庫や動画配信のおかげで朗読を気軽に聞けるようになってとても嬉しく思っています。
書籍では恐らく手に取ることもなかったと思える作品を朗読を通して知った時、巡り合わせの妙に感謝しました。

目が疲れてしんどい時や眠れない時、掃除をしながらなど朗読を聞きながら生活を送ったこともあります。
それならラジオを聞くのも好きなのではと推察する方もいらっしゃるかもしれませんが、まるで違う存在と認識しており、ラジオに手を伸ばそうと思えないのは自分でも不思議に思います。

わたしを魅了し、朗読の力をはっきりと認識したのは武葉槌さんのロウドクソウコの「入れ札」を聞いた時です。

http://audiobook-edo.com/


菊池寛の「入れ札」、書籍だったら手に取ることはなかったと思います。
試しに聞いてみようくらいの軽い気持ちでした。
目が疲れたので横になって聞いていましたが、途中から起き上がってしまい固唾を飲んで聞き入ってしまいました。
更にもう一度聞き直してしまいました。
ひとりの男の生き様、その思い悩む姿が自分自身の悩みと重なり、色々な事に思いを馳せたりしました。泥臭くて結構、自分の最後の決断を自問自答しながら下す姿に目頭も熱くなりました。
信念を持った骨太の生き方を見せつけられた思いでした。

この物語を書いた菊池寛も凄いけれど、最後までこのひとりの男の人生を演じ切った武葉槌さんの技量にも驚きました。
全くの偶然とはいえ、出会えてよかったと思える一作です。
もし本が読めなくなったらどうしようと心配した時もあったけれど、朗読の配信のおかげで豊かな世界を楽しめるのは本当にありがたいことだと心からその喜びを感謝しました。

本当に素敵です。面白い作品に出会えることが楽しみでたまりません。
みなさんにもそんな素敵な出会いがありますように。


読んで頂きありがとうございます。


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