#50_ピグマリオン効果・ゴーレム効果

教育に関わる人なら、一度は聞いたことがあるだろう、「ピグマリオン効果」
ギリシャ神話が原典。
キプロス島に住むピグマリオンという王様が、自分がつくった人形のあまりの美しさに惚れ込み、本物の女性になってほしいと願った結果、神により命を吹き込まれたというお話。

これは子どもたちにとって意外と教育効果が高くて、「君ならできる」「いいね、最高!」というフィードバックを受け続けている子どもは、実際に伸びるという研究結果が出ている。(心理学者のロバート・ローゼンタール氏らによる1968年の論文に基づく)

意外と知られていないのが「ゴーレム効果」。
ユダヤ教の物語が原典。
「ゴーレム」とは泥でできていて、主人の意のままに動く人形だが、額の文字を消してしまうと元の泥人形にもどってしまうという代物。
転じて、他人の評価の低さやマイナスの言動によって、実際にパフォーマンスが低下してしまうこと。
アメリカの教育心理学者であるロバート・ローゼンタールが1960年代に提唱した。

教室でも起こるが、これは職員室でも起こってることを今年1年身をもって感じた。

同僚に対する一面的な見方。
独身だから、小さい子がいるから、まだ若いからという偏見。
「できないから」と決めつけて仕事自体を振らない。
やった仕事に対する偏った批判。
強い口調。
至るところで散見された。

繰り返しになるが、ゴーレム効果は教室でも職員室でも起こりうる。
学年会でほかの学年の悪口言うとか、あり得ない。
ほんと、こういう環境がしんどい。
わたしにとっての教室は、オアシスだ。

ただ、自分がゴーレムではいけないと思った。
相手の意のままになんて、なってたまるものか。
あと1ヶ月、自分にできることを一つずつ積み上げて
きちんと子どもたちの心を育てて
次年度に引き継ぎたい。
修了式まであと、25日。

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