冬至の日の母(詩)

自転車で風を切る
冬の空気で耳が痛い
今日は冬至だ
仕事が終わったら
柚子を買って帰ろう
黄色のまんまるを
湯船に浮かべたら
濃紺の冬の夜に
明るく灯るだろう

子どもたちが
健やかであるようにと
冬が穏やかに過ぎていくことを
今夜は祈ろうと思う

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