Generateボタン一回で写真集ができてしまうStable Diffusionの面白い使い方(プロンプトあり)
こんばんは、AIイラスト研究室です。
今回は久しぶりにStable Diffusionの記事を書きます。
文房具、アウトドアグッズ、アサルトライフル・・・
これらには機能美という美しさが備わっています。
AIイラスト。
最近は日本語で入力して美しいイラストを生成してくれたり、その進化が目覚ましいです。
しかしプロンプトはどうだろうか。
プロンプトも美しくあるべき。
機能美のあるプロンプトは直感がダイレクトにイメージに反映される形になっているべき。
Stable Diffusionはプロンプトの書き方がLeonardo.AiやBing AIとは比べ物にならないほど自由度が高いですね。
それゆえ乱雑に散らかったプロンプトは、美しくありません。
今回はプロンプトの工夫で、Generateボタン一回で写真集ができるようになったので、紹介していきます。
Generate一回で、こんな写真集が完成する。
合計32枚のイラストですね。プロンプト次第で64枚、128枚…と2の倍数個作成できます。(生成時間次第ですが汗)
何がどうなっているかというと、Scriptのprompt matrixを使っています。
縦割で見てもらえれば薄着2列、Tシャツ2列、着物4列になっていることがわかります。
横割りでみると、ポージングが立ち、腕上げ、座り、座り腕上げになっています。
上のイラストは640 x 832で生成してますが、hires fixで大きなイラストも作れます。(ただ自分のPCだとHiresの場合32枚か64枚が限界)
先にカタログを作ってしまって、後からお気に入りだけをピックアップしてinpaintでupscaleするのも良いですね。
上のカタログのイラストをinpaintでupscaleしてみました。
素敵ですね。
さて問題のプロンプトの書き方ですが、こんな感じの三段構えになってます。
1)基本要素
best qualityやらmasterpieceうんたらかんたらの基本事項、人物の特徴と表情、顔の特徴、光源とカメラアングル、LoRA
2)背景要素
BREAK、背景||⇦prompt matrixの指示用、この2段重ねが秘密
シチュエーション1|
シチュエーション2|
3)ポージング
BREAK、手の動きや体の動き|
足の動きや足の動作
背景要素から縦棒の|が合計五つ書かれています。2^5で32枚、というわけですね。
背景要素に書かれた最初の||⇦ここを二段重ねにすることで各シチュエーションが2回ずつ繰り返されるようになります。
三枚重ねにすると各々4枚ずつの64枚になります。
また||服装|などにすると服装プロンプトなし2枚、服装プロンプトあり2枚の各々のシチュエーション1、2とポージング1、2の組み合わせの計64枚できます。超高性能PCだとこれでHiresでGenerateでポチッとすれば自分だけの写真集が即完成します。
また、この方法でprompt matrixをすると、シチュエーション1と2のmixされたイラストがどんなになるか、まるでゲームの調合、のような楽しみもあります。
例えばこれ、シチュエーション1がお城と紅葉とTシャツ、シチュエーション2が桜と着物と山、といったプロンプトになっており、全部込み込みのTシャツのような着物のような、桜のような奥は紅葉のような、そんな面白いイラストになってるんですね。
因みにprompt matrixを使うとbatch countやbatch sizeはどちらも1になるようです。
こんなふうに複雑にprompt matrixを使用する場合は、Use different seed for each pictureにチェックを入れて使うことをおすすめします。そうすることで同じ構図を減らせてより写真集っぽくなります。
いかがでしたか、あんまりこんな感じで複雑にprompt matrixを使っている記事がなさそうだったので今回紹介しました。
もし、上記のプロンプトが実際どんななのか気になるよ〜!という方がおりましたらおまけイラストと共にコーヒー1杯程度の有料記事にしましたので、応援よろしくお願いいたします。
12/16追記:
もっと素敵な写真集がボタン一つで完成しました。
hires. fixでGererateボタン一発で生成してます。(グリッドは画像がデカすぎるためnote貼り付けじに画質を落としてます)
マージモデルやHires.Fixの詳細、今回の改良点についても詳しく紹介してます!
上のグリッドから何枚かピックアップしました。
こんな感じです。
Generateボタンをポチッとして、あとは放置で完成しました。
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