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自分の経験や、生きる力をもらった好きな歌。「悲しい時に悲しい歌を聴く」そして、生きる。…

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自分の経験や、生きる力をもらった好きな歌。「悲しい時に悲しい歌を聴く」そして、生きる。少しでも、誰かの心に届いて欲しいです。

最近の記事

自ら命を絶った息子――命って、生きるってなんだろう?

生きがいを無くした母親の独り言。――ちょっと笑える話。 《誕生》 肌寒い季節がやってくると、あの時の事を思い出す。肌で感じ、蘇る思い出。 私は、夜中に破水し、病院に向かった。初めのうちは、陣痛がお腹を刺してチクチクと痛む程度で我慢ができた。 しかし、陣痛の痛みは、時間を増すほど強くなり、痛さに耐えきれなくなってきた。 チクチクから、ギンギンと言う痛みに変化し、まるで足が攣るような痛さが定期的にやってくる。 苦しい、痛い、眠い、18時間も陣痛と戦い、私は先生に『お腹

    • 失恋した時に聞いて欲しい詩

      中島みゆきさんの「化粧」はフラれた女の気持ちを歌っています。 化粧を、それほど気にしなかったのに、失恋を経験し、綺麗になりたいと思う気持ち。 化粧で変身した自分を彼に見せて、後悔させたいと考える心理。 悲しくても、寂しくても、彼の前では、強がって涙をこらえる、女性の姿。 そんな光景が目に浮かびます。 恋に敗れ悲しい時は、メイクをいっばいして、いつもと違う自分になる事で、次のステップに進めると、私は思います。 この歌が、化粧会社のcmソングに使われたら、素敵なのにな

      • 失恋した時に聞いて欲しい詩

        中島みゆきさんの『縁』 この詩は、失恋した人の心を歌っています。 私達は、誰かと出会い、そして別れる。 好きな人ができ、運命だと思い、その人のために尽くし、追いかける。 しかし気がつけば、フラれて、嫌われて、ひとり寂しく泣いていて。 縁が無かったと気がつく。 どうせなら、泣かないように『運命の人が分かればいいのに……』と私も思います。 中島みゆき――縁―― 縁ある人 万里の道を越えて 引き合うもの 縁なき人 顔をあわせ すべもなくすれ違う あなたを私は追い回す

        • 自ら命を絶った息子――命って、生きるってなんだろう?

          最愛の息子を失った母親の思うこと。 《分岐点》 息子が亡くなって9年経った。 書きたい事、伝えたい事は山ほどあるのに、 思い出しながら書いていると、苦しくなり、途中でやめていた。 どうせ誰かに披露することもないし、楽しい内容でもない。 どこかに投稿しても、読む人が、気持ち悪いと感じるかも知れない。 そう思って、書かなくなった。 でも…… ニュースで毎日のように、いじめや、自殺のニュースを耳にして、 胸が痛んだ。 大切な我が子を、自殺で失ったら、家族はどう

        自ら命を絶った息子――命って、生きるってなんだろう?

          自ら命を絶った息子――命って生きるってなんだろう?

          死にたいと思っている若者へ〜最愛の息子を失った母親の願い。 《自殺掲示板》 息子はなぜ死を選んだのか…… いじめでも無いし、もちろん虐待でも無い。 私は毎日泣きながら、パソコンで検索をかけた。 息子が閲覧していたページには、 自殺を勧めるような『自殺掲示板』があった。 「生きていたっていい事ないよ」 「死んだ方が楽だよ」 「生きてたって、将来、過労死でどうせ死ぬ」 「どうせ人はいつか死ぬ。だから早く死んだほうがいい」 「子供が死んでも、親はすぐ立ち直る」

          自ら命を絶った息子――命って生きるってなんだろう?

          自ら命を絶った息子――命って、生きるってなんだろう?

          死なないで……家族はあなたを愛しています。 《自死遺族》 あれから何年も月日は過ぎ、バイトもし、友達もでき、少しずつ普通な生活ができるようになった。 この町は、子供との思い出の場所も無いし、周りは私の過去を知らない。 だから、伸び伸びと生活した。 ――でもね、 ひんやりした風の感触や、あの花の香りを感じた時、心が沈む。 あなたが生まれた季節や、あなたの好きな花の香りを、身体が覚えていて、 あの頃の、楽しかった思い出が蘇り、 自然と涙がこぼれ落ちる。 あなた

          自ら命を絶った息子――命って、生きるってなんだろう?

          自ら命を絶った息子――命って生きるってなんだろう?

          自死遺族になって、人生が変わってしまった母親の日常。 《楽しかった思い出》 子供が生まれて、成長がうれしくて写真をたくさん撮った。 お遊戯会、七五三、入学式、卒業式、運動会。 楽しい思い出として、アルバムにいっぱい綴った。 でも、息子が亡くなって、アルバムが見られなくなった。 写真に写る息子の笑顔が、胸に刺り泣いてしまうから。 苦しくて、悔しくて、切なくて。 楽しかった思い出は、全て辛い思い出に変わりました。

          自ら命を絶った息子――命って生きるってなんだろう?

          自ら命を絶った息子――命って、生きるってなんだろう?

          最愛の息子を亡くし、引きこもりになった母親のその後。 《自由》 私は再婚して、住んでいた町を出た。 引っ越したその町は、遠く離れた場所だから、私の事も、息子の事も誰も知らない。 だから、気兼ねなく外に出られた。 帽子を深くかぶらなくてもいい。 知り合いに会わないよに、隠れながら買い物をしなくてもいい。 普通の生活が、できなくなっていた私は、自由になれた。 今の自分には、学校が嫌で、引きこもりになる若者の気持ちがわかる。 外に出て、同級生に会ったら嫌だから引き

          自ら命を絶った息子――命って、生きるってなんだろう?

          自ら命を絶った息子――命って、生きるってなんだろう?

          最愛の息子を亡くし、生きがいを無くした母親が伝えたい事。 《生きていたら》 昔、私の住む町で、若者が行方不明になった。 何か悩み事があって、家を出て、帰って来なくなり、 町の消防団や、警察が探し回った。 その男性は、自殺するつもりで、山に入り、そして、無事見つかった。 小さな町だから、噂話として、その情報は簡単に私の耳にも入ってきた。 町で誰かと会えば、井戸端会議として、その話は話題にあげられた。 『自殺』―― あの頃は、無縁の言葉だと思っていた。 ――あ

          自ら命を絶った息子――命って、生きるってなんだろう?

          自ら命を絶った息子――命って、生きるってなんだろう?

          最愛の息子を亡くし、嫌な人間に変化した母親の話。 《透明人間》 同い年の親戚の子から、中学校の同窓会の写真が送られてきた。 みんな笑って、みんな楽しそうで、みんな幸せそうで、なんか、涙がこぼれた。 きっと私の話が話題になって、クラスのみんなで、私の事、話したんだろうなぁって、考えたら、心はグリグリ抉られ、恐怖と不安に襲われた。 私は、その輪にはもう入れない。 置いてきぼりにされている様な、孤独な気持ち。 なんで私は、こんな惨めな人生を歩んでいるのだろう? 消え

          自ら命を絶った息子――命って、生きるってなんだろう?

          自ら命を絶った息子――命って、生きるってなんだろう?⑩

          最愛の息子を亡くし、人生が一変した母親の話。 《ごめんなさい》 私は、息子が亡くなって、 一度も会社に顔を出さず、挨拶なく会社を辞めた。 本当なら、いきなり仕事を休んで、仲間に迷惑と心配をかけ、お詫びをしなければならない事は、重々承知だ。 でも、なんか、行けなくなった。 会社の仲間は、きっと、どんな風に声をかけたらいいのか、悩みながら接してくれると思う。 私も、どう話そうか、どこまで話せるのか、泣いたらどうしようとか、 笑って接客できるのだろうか?とか、いろいろ

          自ら命を絶った息子――命って、生きるってなんだろう?⑩

          自ら命を絶った息子――命って、生きるってなんだろう?⑭

          最愛の息子を亡くし、生きる気力を無くした、母親の話。 《守る》 結婚して、一番の幸せだったのは、あなたを妊娠した時だった。 子供が欲しくて、妊娠もしてないのに、命名の本を買ったり、 不妊症を疑って、病院行ったら、『まだ、不妊を疑うのは早い』って帰されたり、 それぐらい、子供が欲しかった。 毎月、妊娠検査薬を試して、 やっと一年後にあなたを授かった。 すごく嬉しかった。 お腹にいるあなたのために、魚を食べてカルシウム取って、貧血を治すために鉄分取って。太らない

          自ら命を絶った息子――命って、生きるってなんだろう?⑭

          自ら命を絶った息子――命って、生きるってなんだろう?⑬

          最愛の息子を亡くし、生きがいを失った母親の思い。 《届けなかったラヴレター》 公募で『室井佑月』さんが【届けなかったラヴレター】を募集していたので応募しました。離婚したばかりの時に書いた手紙です。 ──離婚した事で、子供には寂しい思いをさせてしまった。親として、今できる事は、自分の気持ちを、形に残す事だと思い、息子へ手紙を書きました。   【ラヴレター】 お母さんとお父さんの、二人の手に守られ、あなたはすくすくと育ちました。しかし今は、お母さん一つの手になってしまい

          自ら命を絶った息子――命って、生きるってなんだろう?⑬

          自ら命を絶った息子――命って、生きるってなんだろう?⑫

          最愛の息子を亡くし、生きがいを無くした母親の嘆き。 《結婚》 あなたが生まれて、 たくさんのいい思い出を作りたくて、 お母さんは、色々な『作品募集』に 応募しました。 オムツの写真コンテストでは、 『優秀賞』に輝いて、 旅行券をもらって、海外旅行に行きました。 携帯会社の企画では、親子の写真がパンフレットになり、街のお店に並びました。 反抗期のあなたに宛てた手紙が、新聞に載り、 お母さんは、あなたが結婚した時に、渡そうと考えました。 入賞の写真や、作文、

          自ら命を絶った息子――命って、生きるってなんだろう?⑫

          自ら命を絶った息子――命って、生きるってなんだろう?⑪

          最愛の息子を亡くした、母親のその後。 《自死遺族》 息子が亡くなって、ずっと家に引きこもるようになった。 ただひたすら、パソコンを開き、 なぜ息子は死を選んだのか、 理由が知りたくて『自殺』の文字を何度も検索した。 その中で、よく目にするのが『自死遺族』と言う文字。 自殺で亡くなった、家族の呼び名だった。 ネットの中には、自死遺族の掲示板や、ブログがたくさんあり、 みんな、苦しんで苦しんで、その辛さを吐き出したくて、掲示板に集まってくる。 自死遺族にしか分

          自ら命を絶った息子――命って、生きるってなんだろう?⑪

          自ら命を絶った息子――命って、生きるってなんだろう?⑨

          最愛の息子を亡くし、外の世界が怖くなった母親の話。 《犯罪者》 息子が亡くなってすぐは、いろいろな手続きに追われ、 忙しかったせいか、何も考えず、何も感じなかった。 しかしある日、スーパーに買い物に行ったら、 バッタリ知り合いに会った。 その知り合いは、息子の死を知らなくて、だから、私が葬儀などで仕事を休んでいた事も知らない。 普通に生活していたら、普通に交わす、今までなんとも無かった言葉が、私の心を突き刺した。 「最近、見かけないね?仕事、休んでるの?」

          自ら命を絶った息子――命って、生きるってなんだろう?⑨