ロシアの標準時は10もある


週に3日、高校で地理を教えています。


めちゃくちゃ楽しい時間です。


「ロシア」の地誌の最初に、


その面積は日本の約45倍にも及ぶ。そのため、10以上の標準時が設定されている。


という文章があります。


たしかにロシアは広いです!


日本の45倍です!!!


でも、中国だって日本の25倍くらいの面積があるのに、標準時は1つです。


なんでそうなるのでしょうか?


地球は北極と南極を結んだ線を軸に1日24時間で1回転(つまり360度回転)しています。


となると1時間で何度動いてますか? そう、15度です。


この経度15度にあたる距離は、緯度によって違うわけですよね。


つまり、赤道付近だと、経度15度分の距離はだいたい1700km弱になりますが、北緯60度の地点であれば、その半分の850kmくらいにしかならないわけです。


(ここのところは不安だったので、数学の先生に確認を取りました(笑))


緯度が高いと日の出日の入りの時刻が、ちょっとした距離で大きく変わってくるということですね。だから、お昼は12時ごろに食べるなどという一般的な時間感覚を大事にしようとすれば、当然たくさんの標準時を設ける必要がでてくるわけですね。


一方中国のように、国としての時刻を大事にして、例えば西部の学校は朝11時から始まる、というように実質的な生活時間をずらすという方法もあるでしょう。


ところで、、その標準時を表す地図がほとんどメルカトル図法で描かれているというのが問題です。これでは、同じ15度の距離が緯度によって違うということがまったく実感できませんね。



あとは、頭の中で地球をイくるくる回してイメージしてみてください!


想像が膨らんで、ワクワクしますね!


ということを勉強しましたが、さあどのくらいの生徒が理解し、面白がったのかな?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?