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読書録:マーケティングとは「組織改革」である
マーケティングとは顧客のニーズを捉えて、製品やサービスを買ってもらうための活動です。
また、DX推進は専任組織だけでは難しく、実際のビジネスを理解している各組織の主体的な参加が不可欠と言われています。
これらを合わせて、私はDX推進への主体的な参加を引き出す活動は、DXという製品を各組織の従業員という顧客にマーケティングする活動と言えるのではないかと考えていました。
そんな中、USJの再建で有名な森岡毅氏が書いた"マーケティングとは「組織改革」である"という本を書店で見つけました。
ドンピシャのタイトルすぎて、即購入し、読んだので、簡単に読書録を残します。
まず大前提として、人は自分を守ろうとする性質を持っています。会社で仕事をしているのも自分や家族の生活を守るためであり、「会社さえ上手くいくなら自分はどうなってもいい!」なんて人はバリバリの起業家ならともかく、普通の会社員にはいないでしょう。
その上で、人は変化を嫌う性質も持っています。現状が変わり、悪い状態になることを恐れるからです。現状に満足している人ほど変化を嫌います。
この性質を踏まえると、変革を起こすためには、変わらないことが自分にとって不利益になる環境を作るしかないと著者は言っています。
挑戦した人は失敗したとしてもある程度は評価されて給料が上がり、挑戦しなかった人は評価されず給料が下がる、という仕組みを導入すれば、挑戦しないことが自分の不利益になるため、自分の給料を守るために皆が挑戦するようになる、という理屈。
また挑戦している人が徐々に増えてくると、挑戦していない人がマジョリティからマイノリティになり、挑戦しないことが自分の不利益になるため、加速度的に挑戦する人が増える。
「13%→34%→51%→ゴール」が変化を起こす人が全体に占める割合のマイルストーンです。
私はまだ13%を目指している段階ですが、まずはアーリーアダプターから攻めようという考え方は概ね正しそう。
アーリーアダプターを増やす取り組みは別途考え中。
ちなみに上記の内容はこの本の前半部分で、後半部分はいかにして変革の提案を通すかについて記述されており、ターゲットを定めて、ターゲットの持つ課題感にアプローチしようというマーケティングの話です。
内容はなるほどと納得できますが、かなりあっさり書いているので、どうしたら良いのか知りたいという人は他の本を探したほうが良いかもしれません。
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