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気がつくと外は雨。こうして季節は変わるのだろうか… 。

気がつくと外は雨。それほど集中していたわけでも、夢中になって書きものをした訳でもない。それなのに外が雨になっていることすら、気になっていないのだった。

その昔、書く事は人付き合いであると考えた時期がある。
人と会うためには、その人のことを思い出さなければいけない。記憶の中を探って、小さな事から大事なことまで、その人に関することを収集するのだ。趣味、趣向、特技、仕事の話題、最近ハマっていること、エッ、そんなことまで知っていたのかと思わせるほど相手は乗ってくる。いわゆる話が弾むということである。話が弾むと一段と深みが増すし、広がりも出てくる。
そうやってドンドン話は進む。行き着く先は見えないで良いのだ。

ものを書くって、どういう話が持ち出せるかどうかだ。奇想天外なことや、普段なら人には話せないような話題とか、直接見聞きした事象の実感、意見。それをさらに客観的に見たときに、どう表現するかが、重要になってくる。
美味しい食べ物の話、酒の話、飲食店の話題、人の噂ばなしに、テレビやラジオ新聞で読んだ話…。これらをまぜこぜにして、うまく盛りつければ最高の料理となり、腕の良い書き手となるのだ。

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