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嵐先生

30云年前の小学校で今考えたら結構スゴイ!と思う大好きなおじいちゃん(たぶん、おじちゃんだけど)先生がいた
名前は嵐先生。
なんかこわそうだけど、間寛平さんを濃くした(表現がうまくいかない)感じの素敵な先生。

何がスゴかったのか、ちょっと思い出してみました。

スゴ1:49人もいたのに、席がフリーアドレス

すごくないですか?全部荷物はロッカーか廊下の荷物かけに集約して、早く来た順に座れる。
学校から3分の所に住んでいた私は、嵐先生のクラスの時はめちゃくちゃ早くいっていました。が、フリーアドレスじゃなくなったら、早くいく意味がないので5分前に家を出ていました。
単純に選びたかったし、ワクワクしただけなんだけど、
今思えば、「どこでも座っていい」というだけで選択肢を自分にもらえた気分だったのかな。

スゴ2:テスト裏のイラストに点をくれる


その日は早くテストが終わったので、裏にテスト問題に出てきた動物(サルですけどね)の絵を描いたんです。
海の塩をつけて芋を食べているサルのお話だったので、その様子を。
そうしたら、表が100点、裏が20点。合計120点もらえました!
なんだかすごーく嬉しかったです。
そこから絵と国語が大好きになりました。
どれだけたくさんのテストを受けてきたかわからないけど、記憶に残っているのはあの1枚のテスト。認めてもらえたという気持ちがしたんでしょうね~。

スゴ3:宿題をシールで競う


宿題以外に自宅学習するノートがあったんですが、そのページ数を勉強した数だけ●シールで競い合ったんです。
グラフで一目瞭然。やる気がある子はどんどん勉強するし、あきらめる子もいる。だけど、先生はやりなさい!とかこんな少なくてだめじゃないか!とか一切いわない。とにかくシール貼ってニコニコしているだけなんです。
勝手に子どもたちが競ったり、あきらめたり、やっぱりやる気出したり、恥ずかしいからとりあえず1ページはやったりするんです。
負けず嫌いだったからとにかくNO1をめざして張り合っていたのは私です。

スゴ4:体育は好きなことを都度決める

全然ルールがなくて、都度好きなことを話し合ってきめてやっていたので、体育や運動会が嫌い(単なる運動音痴)な私も嵐先生のクラスの時だけは体育が嫌じゃなかった。なぜだろう。何をやったかも思い出せないけど、とにかく他の年は本当にいやでいやでたまらなかった体育が嫌なじゃなかった。
今も謎です。

他にも、いろいろ逸話はあるけれど、嵐先生のクラスはなんだか楽しかったなあ~。だから、一度だけ危ないことをして先生が心配のあまりに怒ったときはみんな心に沁みた表情をしてた。
今の時代、同じことは難しいかもしれないけれど…
それでも、お元気ならあってみたいなあ~とたまに思い出す先生です。


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