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会社に雇われるのは本質的に不利。サラリーマンはもういらないという時代が来る

「お金という『ただの紙切れ』、つまりフィクションに翻弄され四苦八苦している人たちを、申し訳ないが僕は『ドM』だと考える」

堀江貴文さんが新著『99%の人が気づいていないお金の正体』のまえがきに記した言葉です。

資本主義社会で生きている限り、お金のことを意識しないほうが難しいと思うのですが、それに縛られない新しい考えを堀江さんは持っています。

今回は、堀江氏の著書、
『99%の人が気づいていないお金の正体』を基に、
貯金や仕事の仕方などの本質について解説していきます。

どこか下世話に聞こえるも、しかし一生涯かかわる「お金」というものについてです。


チャプター1、会社に「飼いならされた」サラリーマンなんてもういらない


半世紀にわたって終身雇用制度を維持してきたせいで、日本のサラリーマンがまるでおとなしい犬のように組織に飼いならされてきました。

給料や手当が成果に見合わなくても、文句一つ言えない。「サービス残業」という名のタダ働きを黙って何十時間もやり続ける。

内心は不満でいっぱいなのに、より働きやすい職場へ移ろうともしない。

実のところ、日本は諸外国から「世界で最も成功した社会主義国」と陰口を叩かれています。

ソ連が崩壊してから30年が経つというのに、まだ目を覚まさない人が多いことに驚かされます。

東大生時代、堀江氏は学校にはろくに通わずアルバイト三昧の生活をしていました。

月額30万〜40万円の収入を得ながら「会社は1日2000円くらいはピンハネしているのだろうな」なんてボンヤリ考えていたのです。
が、現実はさらにひどく、なんと会社は1日1万〜2万円もピンハネしていたのでした。

給料が高いと喜んでいたら、会社はもっと大儲けしていたのですね。

堀江氏の学生時代、ライブドア時代から数十年経った今、日本の労働市場は柔軟に変化しつつあります。

もはや、会社に居座っていれば確実に給料が上がるなんていう時代ではありません。

正規・非正規の賃金格差はどんどん縮小しています。
正規であろうが非正規であろうが、利益を生み出す能力をもつ者が相応の賃金を得る社会へと変わっていくのです。

そもそも、今は「終身雇用を守るのは難しい」などという生ぬるい議論をしている場合ではない、と堀江氏は語ります。

時代の変化によって押し寄せる波は想像以上にシビアなものだ。

「トヨタ自動車は絶対に潰れない」と信じている人は多いだろうが、今後、いま道路を走っている車に使われているほとんどの部品や装置は不要になります。

そうなると、今トヨタで働いている従業員を10分の1まで減らしても会社を回せるようになるかもしれません。

この先、企業は人を雇わなくなる。オートメーション化やAI(人工知能)、ロボットの技術がますます進化し、指示されたとおりに動くだけの人手は必要なくなるのです。

もちろん悲観する必要などまったくありません。

すでに説明したとおり、本質的には、会社に雇われるのは不利なことだからです。

終身雇用「信仰」に惑わされているようでは、自分がやるべき仕事を見誤ってしまうでしょう。

チャプター2、これからは、仕事をつくりだすことのできる人が活躍できる

ゼロ金利時代の今日、銀行にお金を預けておいたところで利子なんてほとんどつかないのだから、個人資産は増えない。

誰もが保守的になって財布のヒモを締めたら、世の中にお金が回らなくなり、経済が停滞してしまいます。

塩漬けにしてあるお金があるのならば、思いきって起業したほうがいいのです。

自分の意志でリスクをとって行動し、ビジネスにチャレンジした経験は、何ものにも代えがたい財産になるからです。

アルバイトに明け暮れていた東大時代の堀江氏は、最初から今のような考え方をもっていたわけではありませんでした。

コンビニに出荷するパンを倉庫で一晩中荷積みしたこともあるし、サンドイッチマンとして広告に挟まれ、ボーッと道端に立ちつくすという不毛な仕事をしたこともあるそうです。

ITの知識を活かしてホームページ制作のアルバイトを引き受け、月30万〜40万円稼いだこともありました。

色々なアルバイトを一通りやった結果、「資本家(会社)は労働者からピンハネすることで成り立っている」というマルクス『資本論』の方程式に気がついたのです。

雇われのアルバイトや会社員の立場でいる限り、経営者よりも儲けることはまず不可能であると言っていいでしょう。

堀江氏は「有限会社のつくり方」というような本を買ってきて、自分で会社を立ち上げることを決意しました。

キツい仕事なのに日当1万円程度しかもらえない生活なんてゴメンだ。それから今日に至るまで、数え切れないほどのビジネスを立ち上げてきました。

ネット社会の今日、起業のハードルはメチャクチャ低くなりました。

一昔前に起業しようとすれば、とりあえず大きな都市でオフィスを借りて固定電話を引くこと、名刺を印刷してスーツに身を固め、営業に出かけることから始めなければなりませんでした。

いまや、そんなものはいっさい必要ありません。起業はいつでもどこでも、なんなら今この瞬間にだってできるのです。

詩歩さんという旅行好きの女性は、会社員時代、フェイスブックに「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景」というページを立ち上げてブレイクしました。

アップされた写真はどれもプロ顔負けの美しさで、出版社からはたちまち書籍化のオファーが来ました。

そこで彼女はサッサと会社を辞めて独立。
世界中を自由に旅しながら写真を撮りまくり、絶景プロデューサーとしてバリバリ仕事をこなしています。これもまたオンリーワンの起業でしょう。

LA郊外の田舎町に出かけ、古着屋の片隅に積まれているボロボロのジーンズの山の中からお宝のヴィンテージ・リーバイスを探し出し、日本で転売して儲けているバイヤーだっています。

有名大学を卒業し、新卒採用で大企業に就職する若者たちは、優秀に違いありません。
しかし、堀江氏に言わせてみれば、そんな真面目クンたちは「小利口」なだけなのです。

要領はいいが、全然イノベーティブではなく、面白みがない子がとても多い。世の中のレールに乗って生きてきた「常識人」ほど、リスクを恐れて保守思考に走りやすいのです。

その点、学校教育からドロップアウトしたニートや引きこもりには無限の可能性があります。

社会常識に欠けているかもしれないが、それが逆に強みになります。

たとえば、常識人にはとても思いつかないような、突拍子もないアイデアを妄想、空想することが出来る。
そのアイデアを仕事につなげればいいのです。

対人恐怖症やコミュ障、また「早起きが苦手で朝、起きられない」などという些末な理由で社会復帰できない人もいます。

しかし、ヴィンテージ古着やレア本の通販だったら、他人と顔を合わせず、自分のペースで仕事ができます。
今時テレワーク(在宅勤務など)は一般企業でもごく自然に導入されつつありますもんね。

事務所なんて借りなくても、LINEのやり取り(ごくたまに通話)でガンガン仕事が回る時代です。

自宅に引きこもったまま仕事ができるなんて、ついこの間までは考えられないことでした。

株式市場で勝負するディーラーのなかには、半ばゲーム感覚で仕事を楽しんでいる人もいる。

引きこもりやニートもゲームのノリで起業し、どんどん社会参画して世の中を元気にしてほしい。

これからは自分の手足を動かし、仕事をつくりだすことのできる人がますます活躍できる世の中になるのだ。

チャプター3、損をしたくなければ、正しい知識を身に付けろ

堀江氏の著書、『99%の人が気づいていないお金の正体』では貯金や保険の歴史的背景から論を展開し、その本質について丁寧に解説されています。

どこか下世話に聞こえるも、しかし一生涯かかわる「お金」というもの。

その付き合い方を、私たちはいつも考えていく必要がありそうです。

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