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2/3【経緯】ナンバーズ3が当たった話(長崎あんでるせん)

カウンターの女性が、番号札を読み上げた。
私が当てられた。
マスターが私に「思いつく数字を3つ言って」と言った。
突然言われた私は何を思ってか「同じ数字でもいいですか?」と聞き返した。
マスターは「なんでもいい」と返事した。

私は532と答えた。
本当にその瞬間に思いついた数字だ。
やはり、マスターはその数字を予言していた。
渡されたカードと数字が一致していた。

この数字を予言するのはかなり難しかったはずだ。
というのも、私は3つの数字を絵として(紙に書かれた3つの数字)としてイメージしないタイプだからだ。

スマホの数字の並びをイメージして、頭の中で流れ星みたいに数字の並びをスーッと素早くスライドしてイメージするタイプだからだ。
スライドに要した時間は0.5秒くらいだ。
自分でも、どの数字を選んだのか分からなくなるくらい速い。
普段からそんな感じで数字をイメージしている。
或いは、数字を立方体でイメージする時もある。

絵なら、その瞬間の映像をパシャっとカメラで撮ることができる。
私が3つの数字を絵のように頭の中でイメージしていたら、マスターも簡単に数字を予言することができただろう。

マスターが毎回絵の予言をするのも、お客さんの書いた完成後の絵を見ていて、それを書き写しているのだと思う。
完成後の時間に移動することができるのだろう。
但し、その移動先に居続けることはできない。
なぜなら、移動先に居続けることができるのなら、私が532と口にする様子を聞けるはずだ。
聞いた数字を予言すればよいだけのことだ。

その証拠に、あの時マスターは「(数字が当たって)良かった。寝ぼけてたからなあ」と言った。
マスターが覗いた私の頭の中は、流れ星様だったはずで、それが寝ぼけたように感じたのだろう。

続く












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