人の本質、ビジネスの本質 Xデザイン学校ベーシックコース#9の2
いよいよ来週が最終回。
今日は最後のオフィスアワー。
また色々考えたので記録として。
ビジネスリサーチで何をしたらいいか
「ビジネスはこういうところを見ないとダメなんだよ」
この10ヶ月、浅野先生から、具体例とともに何十回も聞いたセリフなのだが、正直言うと、ビジネスリサーチだけ、いまいち腹落ちしなかった。
人とは何か、その本質を洞察する。それはわかった。
(できないけど)
でもビジネスリサーチは、「きっと今後はこうしたらいいんだろうな」すら、よくわからなかった。
別の案件で早速習ったことを実践するとして、手が動かないというか。
とりあえず業界地図を開いても、本を読んでも、データを調べても、情報量の多さの割に、よくわからない。何よりコスパが悪い。
「ビジネス、向いてない」で片付けようか、諦めかけていた。
今日、他チームへのレビューでいつものように繰り出される浅野節を聞いていて、ふと思った。
「人とは何か、本質を洞察する。同じように、このビジネスとは何か。その本質を洞察しろって言われているのか・・?」
パーパスを習った時に、「つまりは何屋なのかを定義する」という話があった。
どこでどうお金が回っている仕組みなのか。
社会インフラのどこを押さえているのか。
移り変わる社会にどうはまればいいのか。
この基本構造がわかっていない状態で、いくら断片情報をインプットしても、うまく位置付けられない。調べても雲を掴むようだったのは、骨格を押さえていなかったからなんだろうなあ。
授業前半のビジネスリサーチの説明で、クライアントの診察という表現もあった。
人体の構造も知らないのに、やたらめったら聴診器を当てても、わからない。
流行病の知識がないのに、感染を診断できない。
基本構造から考えたアイデアじゃないから、「その問題は別にどうでもよくないか」だったり「うちがその事業をやる意味なくないか」だったりしたのだろう。
生存戦略を考えると言うのは、基本構造を見つめ、基本構造をアップデートする仕組みを考えないといけないということなのだろうか。
人もビジネスも、真ん中を見る
これを例えば、人の洞察に置き換えてみる。
人の幸せはどうしたら最大化するのか。
人の認知の仕組みはどうなっているのか。
移り変わる社会で人の行動はどう変化していくのか。
同じことかもなあ。
この真ん中からズレるから、「それで人は幸せになるの?」「最優先ニーズなの?」になるんだろうな。
人でもビジネスでも、次の問題は「頭でわかっても、うまくできない!」なんだけど。
それはまあ、できるところから、少しずつ。
金とエネルギー
ふと思ったもう一つ。
この10ヶ月、いろんなビジネス事例を聞いていて。
社会インフラになったら強いのは間違いないわけだけれど、究極のインフラは、やはりお金とエネルギーなんだろうか。
そこを押さえたプレイヤーとその動向を知らずに事業を考えると、ずれてしまったり、小規模になってしまったりするのだろうか。
お金は、お金が流れる場所という意味。
データももちろん重要インフラだけれど、それはDXで人の最優先事項=購買履歴が可視化されたからであり、ただデータを集めればなんとかなるわけではなくて。
自分のチームでも他のチームでも、ビジネスアイデアで「データを集めて売ります」「データが取れます」が頻出したけれど、なんでデータが大事になったのかを理解していたら、筋の良し悪しがわかっただろうか。
(例えばデータでも、Twitterの雑多なつぶやきが何億投稿分あっても、「で?」になりがち)
なんか、書いたら言うまでもなく当たり前のことに思えて、ちょっと恥ずかしくなった。
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