人の幸せを、シンプルに Xデザイン学校ベーシックコース#5

溢れたら振り返る

古今東西、老若男女。
キャパオーバーになったら、一旦立ち止まった方がいい。

サービスデザイン、アート思考、プラットフォーマー、ゲームチェンジ、エスノグラフィ、行動観察、CVCA、半構造化インタビューあはははははははは。

例えが大変汚いのだけれど。
口に入れて味わう前に、ぼとぼとこぼれ落ちていくようだと前回思った。

今回の宿題は、ビジネスモデルを決め、それにあったインタビューをしてくること。
ビジネスモデルがおかしいと、その後の全てがおかしくなるであろうことは、確かに素人にもわかる。

混乱している場合ではない。
ので、新しいインプットを一旦やめた。
そして、過去の授業資料をじっくり見直した。

擬似エスノグラフィから考える

ビジネスモデルを考えるにあたり、何度資料を読み返しても、決定的に欠けているものがあった。
エスノグラフィだ。
「長期にわたり、準構成員としてコミュニティに参加し、深い洞察を得る」
これ、5月にXデザイン学校がスタートしてから始めても、遅いやつ。

これがないから、つい「データが取れそう」「トヨタの弱みを補えそう」「儲かりそう」という机上の空論に走ってしまう。脳内妄想のユーザーニーズで、必要のないものを作る典型的な発想。

なので、過去の自分の経験で「疑似的にエスノグラフィだったもの」から考えた。

子供の貧困にしてみたのだが、最初はお金に発想が引きずられた。オフィスアワーでの浅野先生のフィードバックと、チームメンバーの意見を聞いて立ち止まる。

「あの子たちにお金をあげたら、解決するんだっけ?」

いや、することも多いんだが。
あの子たちが行きたいところに行けたとして、どうなったらいいんだっけ。
本質的ニーズは、お金じゃないよな。
後付けにしても、全然暗黙の価値を洞察してないじゃん。

素敵だなあと思うところに行けたら、自分も綺麗な世界に近づけたようで嬉しくなる。
外出は、自己表現であり、自己実現だ。
ある子が、恥ずかしいからSNSに上げられず、私だけに「ここに行ったよ、見て」と送ってくる映え写真を見ると、うっかり涙が出てしまう(加齢現象)。

「ちょっと外に出てみようかな」という、あの子たちの小さな勇気を妨げているものを解決できれば、少しは変わらないだろうか。
と、考えてアイデアを練ってみた。

今回は、チームで取り組めて本当にありがたいなと思う。
皆さんと話すことで、この尖ったシチュエーション、かつ、ふんわりコンセプトを、より共感できる、より幅広いものに置き換えることができた。

頭の悪い言い方なのだけれど、ほんっとうに皆さん優秀で。

先を見越した段取りがうまい人、キャッチコピー的な言葉をパッと出してくる人、相手の言葉を深く理解して「それならこれでは」と投げ返すのがうまい人。
本当に尊敬する。
自分もうまくチームにはまるように引き続き頑張ろう。

いやー社外コミュニティ、大事。

何がうけるポイントか、自分ではわからない

問題は、今日の発表だ。
説明するべき点を完全に間違った。
他チームのフィードバックを聞いて、考えていたのに伝わらなかったことだけがよくわかった。

セミナーは交流会が一番大事とよく浅野先生がおっしゃるけれど、今日は講義後の雑談があって本当に良かった。
何が伝わっていなかったのか、どこをアピールすれば良かったのかが整理できた。

「言い方が悪かった、とかじゃなくて、シンプル。一言でいいねとなるかどうか」
浅野先生に言われた言葉。
自分達のアイデアのどこが「いいね」になるのかを見極めないと。

授業で聞いたナポレオンの名言が本当に名言すぎた。
単純なものが最良なのだ。

亡くなったある記者の逸話を、ことあるごとに言い聞かせている。
その記者は、世間でも有名な名文家だった。

彼は初稿を書いたら、周囲に読ませまくっていたそうだ。
読んだ人は「これが有名なあの人の文章?面白くないじゃん」と思って色々ダメ出しをする。何なら「あいつ、実は大したことないよ」なんてマウンティングまで始める。

でも、その記者は、いろんな感想を集めた後は、初稿とは見違える原稿を出し、それが世に出て、「やはり名文家」と言われる。
名文家は、最初から名文家なのではなく、恥をかく勇気があり、人々の反応からコアを見抜く感性があり、それを続ける力がある人だった。

これは、今習っていることにも言えないだろうか。

以下は、今日新たに習ったことの感想を思いつくまま。

「なぜ?」を問わないと難しい上位下位関係分析法

記事を書き始めてから、「はああああああここちゃんと聞いてないいいいい」と焦ることは、よくある。
他人に伝わるようにするには、順序立てて飛躍がないように書く必要がある。細かくても、ピースを埋めるように「なんで?」を聞きまくっておくと、後でどんな原稿でも書ける。

なので、「ラダーアップができない時は、ちゃんと聞けていない」は非常によくわかった。

ただそういう思いあがりは一瞬で。
浅野先生がおっしゃった、これ。
「よくあるのは分析前にファインディングスだけで結論を出そうとすること」
はいー。取材のたびに「こういうことだろ」とあたりをつける癖が完全にこれー。
何なら今回のインタビューでもやっていましたー。

取材後に分析することなんて皆無だったので、分析は楽しかった。
確かに、思ってもみなかった言葉が出てきた。
慣れの問題もあり、時間切れになって最後まで出来なかったけれど、これ、ちゃんとやったら確かに楽しい!

ペルソナは、ユーザーの利用状況の可視化

今まで見てきたペルソナは、プロフィールとか属性に引っ張られていた気がする。
ペルソナは、ともすれば「UXリサーチでは使うとしたもんだ」で、なんでいるんだっけ?どこでどう使うんだっけ?を理解しないままだったなと。
怖いことだ。

こう、独自医療ばっかりしていたけれど、標準医療を習ってあちこちがロジック化されているような感覚。
ただまだ今日は知識の段階なので、実際にやってみなくては。

しかし。
復習する箇所が多すぎて、それはそれでどうしたものか。
ビジネスモデルちゃんとしないと!に注意が向きすぎて、個別の技術の確認や習熟がだいぶ疎かになっている。
このリフレクションも、各回で習ったことを直後に反射的に書いているだけなのだ。
まだ全然繋がっていない。

以上、さらに混乱が拡大しているような、5回目のリフレクション!長い!

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