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寿司学校の卒業とこれからについて

約3か月、週6日通ったお寿司の専門学校を9月19日に無事卒業しました。

まぁ自分でも想定してたけど、最終日には他のクラスメイト11人が比較的淡々とスピーチする中で、じぶん一人だけ泣いてたことを白状します(笑)

卒業してから約1か月たって、少しドタバタと過ごしていましたが、
今後に向けて整理できたことも含めて、お伝えできたらと思います。


◆寿司学校を卒業しての感想

とりあえず、この3か月弱を言葉で表現するなら、
「最高に愉しく、充実した時間に没頭できた」
この一言に尽きます。

なぜ、そう思えたのか?

・自分が描いていた世界観と相違なかったから
・良き環境(師と仲間)に恵まれたから
・これから未来の自分にワクワクしているから

大きくはこの3つに起因して「最高だった」という気持ちに繋がってます。

なお学校入学前に不安視していた「趣味として好きと言えていた”料理”を嫌いになってしまうかもしれない」については、杞憂でした。(とはいえ、まだスタートラインに立ったばかりなので、あくまで現時点では大丈夫そう、という意味でね)

嫌いになるどころか、その奥深さや面白さに、ドンドンとハマっています。想定以上に「魚を捌く」という仕込み作業が愉しいし、「美味しい」を創るために、一つ一つ手を抜かずに仕事にこだわっていけることが、自分の性分に合っているように感じています。(でも骨抜きは苦手です。辛い。けど、大事な大事な仕事)

この今の「愉しむ」気持ちを忘れずに、まずはとにかく地道に、愚直に、学び続けていくことが、当面の目標です。継続が大事。

愉しみ続けることさえできれば、あとは正しい努力によって、必要な技術やスキルは、後から必ずついてくると信じています。

そして、学校の先生と生徒12名で過ごした3か月も本当に良き思い出です。週6日毎朝8時~17時くらいまで、毎日みんなで顔を合わせて。日々の中で色々なことが起きましたが、そのすべてが今となっては笑い話だし、きっとずっと覚えていると思います。

学校は常に良い意味で緊張感があり、気が抜けなかったですが、だからこそ3か月弱ずっと集中して過ごせたのだと思います。
飲食人大学の尾上先生、伊藤先生に感謝しています。

この学校に行かなければ、絶対に出逢えなかった人たちと繋がり・ご縁ができたことも大きな財産です。

◆学校卒業後、これからどうするか?


結論から伝えると、すぐに開業はせずに、さらに基礎・土台を作るべく、お寿司屋さんで見習いとして働いていきます。
まずはアルバイトとして、働かせてもらえるお店も決まっています。ありがたいご縁です。

修行・見習いの期間は、現時点では明確に定めていません。感覚的には、2~5年以内には開業できたらイイな、となんとなく思っていますが、今、期限設定するよりは、まずはしっかりと土台作りをしたうえで、1年後に、また目標・期限設定をすればイイかなと思ってます。

あえていうなら、自分が「よしイケるぞ。いくぞ!」と自信と覚悟が定まったら、になるかと思います。

実はこの結論に至るまで、思考(というか気持ちなのかな)をグルグルと回し、二転三転して、いまの結論に至っています。

①学校に入る前・・・とにかく早く開業したいな。
②学校入学してすぐ・・・「奥ふけぇー、こりゃ学ぶことあり過ぎて、ちゃんと修行したほうが良くないかな?」
③学校の終盤・・・出来ることも増えてきた。なにより握って食べてもらえるのが楽しい「やっぱり早く開業したいな。開業しながら、自分で学んでいけばイイのでは?」
みたいな感じで二転三転しながらも「いち早く開業すること」に、少し心は傾いていたと思います。

ただ、ここでの決断はとても大きな決定事項なので、さすがに自分の感覚だけを頼りに決めるのは良くないことは分かっていました。
(いつも、エイヤーで行動しちゃうんですけどね。流石に今回ばかりは笑)

そこで
・自分自身について
・飲食業界での経営について
この2軸において、誰よりも的確にアドバイスしてもらえる人に相談させてもらいました。

相談させてもらう中で、もらった問いとしては下記でした。

①飲食の道でどこまで辿り着きたいのか?(料理好き、趣味の延長でやっていきたいのか?)
②いまの実力で本当に経営できるのか?将来に人を雇えるのか?(季節ごとの食材理解、食品管理、お客様へのサービス提供等、料理以外の全てに理解があるのか?)
③創ったお店(外装、内装含めて)はなかなか簡単に変えることはできないが、お店のコンセプトは確かなのか?(料理人としての経験、自分の色や土台がないのに、コンセプト決めれるのか?)
④一大決心で会社を辞めて、はやる気持ちは分かるけど、10〜20年先を見据えた上での決断ができているか?(変に焦っていないか?)
⑤いまの君の料理に興味をもってくれる人はどれだけいるのか?(人柄とか今までのストーリーではなく、純粋な料理人として)

そんな問いをいただき、「たしかーに。笑」と納得しまして、「焦らずに、土台を作っていこう。」という結論に至っています。

ぜーんぜん考えが足らなかったなぁ、、、と自分の甘さに気付けたわけだけど、なにより「飲食の道で幸せになってほしい、成功してほしい、愉しんでほしい」っていう気持ちが伝わり、それがなにより有難かったです。
自分にない視点・視座をたくさんもらいました。

そして、自分自身の体験の中でも気づいたことが一つあって。
学校卒業後は、以前から「学校卒業後はお寿司握らせてもらうよ!」と約束していた人や、今までの人生でお世話になった人への感謝・お礼もかねて、ホームパーティとしてお寿司を握らせてもらいました。計10回くらいは、そういった機会を創らせてもらったかな。

まぁ、とにかく愉しいんです。
仕込みの準備や重たい荷物持っての移動とかは、正直めっちゃ大変(笑)
だけど、目の前で握って、しかも自分の大切な知人友人が喜んで食べてくれるのは、とてつもなく嬉しい。そりゃそうよね。ああ、学校行ってよかったな。やっぱりこの道で間違いなさそうだな、って心から思える瞬間でした。そういう機会を創れたのも本当に良かった。こういう喜びがあるからこそ、地道なことも頑張れる気がします。

だけど、ふと冷静に今の自分を客観視すると、たぶんこれを続けても、寿司のレベルは上がっていかないだろうな、気を付けないと中途半端なレベルで自己満足に陥るな、と何回かやって気付きました。

あくまで、これは学校で学んだことのアウトプットであり、新たなインプットにはなりえない。(なりづらい)学校では大切な基礎を学ばせてもらいましたが、まだまだ当然ながら基礎力が自分には足りず、この基礎の土台をもっと大きくする必要がある。土台を大きくしないと、おそらく早々に成長が止まるだろうなと実感しています。

基礎の土台(足腰)を鍛える方法として、開業するという選択肢(本当の意味での自らによる自己研鑽)もあるのだけど、今までの自分の人生を振り返り、「身を置く環境、他者からの学び」によって成長させてもらったことは明らかなので、レベルの高い環境に身を置き、修行しようと決めました。
自分ひとりでは怠けちゃうからね。そんなデキた人間じゃございません。
でも、厳しい環境に身を置けば「くそぉおおお、負けないぞ!」と、ぐっと耐えて、やりきる力は誰よりもあると自負しています。
今までも、最後はガッツで乗り越えてきたからね。

◆目標の再設計(言語化・解像度を上げる)

退路を断ち、学校にいき、飲食の道の入り口に立ち
「この道で間違いなさそうだ、さぁいくぞ」と覚悟は決まりました。

覚悟が決まったからこそ、いまの自分の目標設定が甘かったことに気付けたのは良かったです。

開業することがゴールではない。
開業するだけなら、いますぐできるからね(すぐに潰れたりしてもイイなら。趣味の延長戦でイイなら、誰だってできる)

基礎・土台を創りながら、この道で、どこを目指していくのか?何を成し遂げたいのか?について、もう少し自分で言語化していこうと思っています。

知人・友人のみんなから「お店に行くの楽しみにしてるよ!」って言われると、期待に応えたいな。早く一緒に楽しい時間を過ごしたいな。って気持ちにもなります。だから本当に有難いです。

でも誤解を恐れずにいうと、みんなの期待に応えるために、今回会社を辞めるという奇行(笑)ともいえる決断をしたわけではなく、あくまで、「在りたい自分で在る」ことが目的なので「みんなからの期待に応えなきゃ」みたいな感情に、自分自身が勝手に気持ちよくなって、そんな自分に酔わないように注意していきたいと思っています。(じゃないと、あとで他者に期待しちゃうからね。そういう生き方はしたくないのです。)

在りたい自分で在ることはブラさず(あくまで主語や軸は自分。自分勝手な人間。俺はそういう人間だ)そのうえで結果として、「食を通じて、人を幸せにすること」にコミットしていきます。

だから、知人友人の皆さん、もう少し首を長くして、私の開業をお待ちいただけたら嬉しいです♡
↑活動休止のアイドルみたいなコメント(え?誰も待ってないって。そんなこと言わないで。寂しがり屋だから泣いちゃうよ?)

ということで、今回のnoteは、ここまでです。

しばらくは地道に一歩ずつ頑張っていきますので、こちらのnoteを書くこともそんなにないかもしれません。

日常のことは、インスタで気ままに発信していますので、もしよければフォローしてもらえると幸いです。

◆instagramアカウント
https://www.instagram.com/p/DBbJpSIS1vD/?igsh=MTJ2YzRlOXBxaDJ3Ng==

最後まで読んでくれて、ありがとうございます。

ぜひスキしてもらえたら嬉しいです。

さぁ、頑張るぞ~

ではでは。
みなさん、引き続き、宜しくです。

鮨職人見習いのオノリ




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