デザイン雑談:水晶宮/万博の建築について
水晶宮は、1851年のロンドンのハイドパークで開催された第1回万国博覧会の会場として建設された。大きさは長さ563m幅 124mの約7万㎡で、特筆すべきはこれをわずか9か月で完成させたことである。設計者のジョセフ・パクストン(1803-1865)は、庭師からスタートし大温室の改良の経験を積んで、この世紀の大建築を成功させた。建築部材の徹底したプレファブ化と、建設工程の合理化によって短期間の工事を可能にした。しかも驚くべきは、この水晶宮は移設可能であって、600万人を集めた1