そのⅡ ”座談會”から
春宵四方山話の會 出席総数8名(主催者2名) 星丘茶寮にて
座談は日本画からはじまり、
芸術、政治、外国人、景気、将来の世界など
多彩で20ページほど。
今も聞き知った名前がある。
松竹 大谷竹次郎
阪急電鉄 宝塚歌劇 小林一三
帝国ホテル 犬丸徹三
教育学者 五千円札「武士道」 新渡戸稲造
日本画家 松岡映丘(えいきゅう)
小説家 久米正雄
主催者 菊池寛 佐々木茂作
外国人と多く接する犬丸徹三は
美術品を一同に集める美術館をと
提案している。
そのおもいは英国の美術研究者から
”旅費を掛けても根津家や松平の物を見る価値があり”と
言われたからである。
現在、両家の収集品は別々ではあるが
美術館に収蔵されている。
大谷もよろこんでいることであろう。
根津家の茶道具など幅広い収集品は
東京南青山の根津美術館にある。
松平は松江藩7代目藩主
大名茶人松平不昧(ふまい)公であろう。
こちらの収蔵品も数々の美術館に置かれている。
小林一三も逸翁(いつおう)という
著名な茶人である。
茶道具など数々の収集品は
大阪池田市の逸翁美術館におさめられている。
星丘茶寮はいっとき北大路魯山人が
包丁をふるっている。
この春の宵は美味しい料理と座談で
さぞ賑やかであったろう、、、
先人達のおもいが
今いろとりどりの花を咲かせている。
産声をあげたばかりの現代美術も
いつかどこかの美術館に置かれるのであろう、、、
多くの美術館を以前のように
ゆったりとめぐってみたい。
そのⅢ 編輯後記 につづく
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