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母の遺影は わたしのスナップ写真をつかいました。 写真館で撮っておくつもりでしたが 後回しにしていて 間に合いませんでした。 いつもおだやかな慈しみの笑顔で モデルになってくれました。 それがあたりまえと思っていましたが 今では大切な思い出です。 デジタルカメラを はじめたばかりは 楽しくて仕方がありませんでした。 「自動オートが一番」といいはり カメラ先輩の夫に笑われてました。 今でもよくひやかされます。 かわいいものですよね、、、 うれしかったのは旅行鞄にフイルム
昭和の扇子と匂い袋 今ではどこでもエアコンがありますが 昭和時代のおでかけには扇子がおとも。 薄地い絽の着物に扇子のご婦人、 パナマ帽に和服や背広の 少しおおぶりの扇子の殿方を みかけたものです。 そばに座ると 会話とともに変わる 扇子のリズミカルな手の振りが なんとも魅力的でした。 ふわ~っと漂ってくる すこし大人びたゆかしい香りも 心地よいものでした。 それは地色がくすんで 手に馴染んだ 白檀の扇子からでした。 におい袋の香りもおぼえています。 和タンスの