オレと雪の女王

はじめというのは
なんとも照れくさいもので
「このnoteには、
こんなこと書いていくんでよろしく!」
的なことを綴るのが
通常の儀礼的な作法になると思うが…

タイトルを「ゲンテンの原典」と
したからには
そんな儀礼的なことにはこだわらず
ただここにある
ありのままを書いていきたいと思う


「ありのまま」とは何か…


雪の女王が触ったものをどんどん凍らせて
長女的な拗らせを発動し
聴衆の笑顔も凍らせながら殻に閉じこもり
氷の城を作り上げること


…ではないことは確かだが
辞書でひいてみると

ありのまま【有りの儘】

実際にあった通り。あるがまま。

とあった

これは非常に違和感を感じる

「ありのまま」には、「あるがまま」とあるが
「ある」とはなんなんだろうか?

ここにnoteの記事がある
これは僕という人間を通して書かれた
「ある」という状態
しかし、この「ある」という状態は
僕が書かなければ「ある」とは言えないのだろうか?

それは違うと僕は思う


ややこしい言い回しになるかもしれないけど
ここに僕が記さなくても
この記事にある事象は「ある」ということ


ありのままの状態は
「ある」という状態と
「ない」という状態
そのどちらもが同居してして
ありのままだということ


僕は8年前に四肢麻痺になり
半年間寝たきり状態になった
原因はバセドウ病による周期性四肢麻痺
筋肉が動かなくなり
いくら脳から指令しても
うんともすんとも言わない
そうなると
関節のメカノレセプターは役割を休止し
体の関節がどこにあるのかも
わからなくなる

かろうじて、顔は動くので
口と目の位置関係で
頭尾の方向性は失わず
ニコちゃん大王のようなことは
起こさずに済んでいた


ふと目を閉じた時のこと


今まであった体の感覚が
「0」になった

この世に存在する
自分というものを
定義していた
体な重量感も、
洋服の衣擦れも、
寝心地の悪い枕のそばがらも

何も感じなくなっていた

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