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人の集まる駅前に店をかまえれば絶対に開業は失敗しない!のウソ

玩具屋開業アドバイザーです。

ツイッターで、老後に店をはじめれば悠々自適な生活ができる!みたいなツブヤキをみかけました。

開業ってそんなに甘いものではありません。

自分で開業したことがない人ほど、リアル店舗の開業を軽く、甘く考えます。

よくある甘い考え方のひとつに「人の集まる駅前にオープンすれば、立地や条件がよいから上手くいく」があります。

コロナ禍の現在、大手の居酒屋チェーンで約1割が閉店しています。閉店した居酒屋の多くは、店をやるのに条件がよい駅前でした。条件がよい、駅前で人が集まる。

つまり、家賃(固定費)が高い。

売れているときは家賃を払えても、売れなくなったら高い家賃があなたの首を締めにかかります。

立地のよい駅前にある店が潰れないなら、どうして大手チェーンの居酒屋は潰れたのでしょう。

似たような甘い考えに「この地域に○○屋はないから、やれば成功する」があります。

いわゆる「アフリカに靴を売りにいったセールスマン」のお話しです。靴のセールスマンがアフリカに行くと誰も靴をはいていない。

それを見たセールスマンは喜びました。きっとアフリカなら靴が何千、何万足と売れるぞ!!と。

ポジティブ、楽観的な考えは悪くありません。

けれど、どうしてその地域に○○屋がないのか考えましょう。

本屋がどんどん潰れています。本屋のない市区町村も増えました。そんななか「反対に本屋をやればみんな来てくれる」と考えるのは短絡的です。

その市区町村では、無料で本を借りられるツタヤ図書館が充実しているのかもしれません。翌日には欲しい本が届くネット通販の便利さにお客様がハマっているのかもしれません。

わたし自身、12年前に「おそらく日本初の美少女フィギュア専門店」を開業しました。スマホはまだ日本に登場していませんでしたが、パソコンのインターネットはブロードバンドが普及していました。

誰もやってないから勝てる。

そう思い込んでいたわたしが現実に打ちのめされるまで、さほど時間はかかりませんでした。

誰もやってない。
誰も知らない。
だから誰も欲しくない。
ゆえに売れない。

おっと。かなり脱線しました。

そろそろまとめます。

どんなに立地がよくても失敗する店は失敗するし、どんなに立地が悪くても成功する店は成功する。

成功するヒントは「個人店こそ宣伝が9割」。

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