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毎日新聞の特集「消防団員のホンネ」は必読

毎日新聞の特集で「消防団員のホンネ」という連載記事があります。毎日新聞は消防団の実態を積極的に報道しており、その姿勢に拍手を送りたいです。ここに書かれている内容は、私の地元消防団でもよくあります。

実は私、地元の消防団に平成11年から加入しており、もう25年になりました。
ご存知の方も多いと思いますが、年々消防団員の数は減少の一途を辿っており、私の地元も若者には人気がありません。何せ、市役所でも未加入な職員が多いので、民間会社は言わずもがな。更に高齢化、過疎化がそれに拍車をかけている有様です。

実は、地元でも団員達の反乱が起こっています。去年、コロナ禍が明けたことで4年ぶりに操法大会を行う事になりましたが、4年間操法を練習しなくても消防活動をやっていけた事がコロナ禍で証明されてしまったため、団員達のヤル気が起こらない。妥協案として、くじ引きで選ばれた部のみが出る案が出されましたが、上層部の鶴の一声でひっくり返されてしまい、令和元年と同じ様に全部参加する事になりました。
日頃から新入団員が入らない、マンネリ化した訓練、硬直化した組織に不満を抱えていた団員達はこの件を機に堪忍袋の尾が切れてしまったのでしょう、今年度末をもって集団退団する事になったのです。
これほどまでに組織的に危機的状況にも関わらず、上層部は慰留を訴えていますが、もはや無理というものでしょう。「若い時の苦労は買ってでもしろ」「地元愛、郷土愛」というお題目で若者をこき使えた時代ではない事を上層部は理解して欲しいですが、オラオラな団塊世代、そして彼らに根性論、精神論で教育された団塊ジュニア世代には死ぬまで分からない事でしょう…。今日、木下斉さんのvoicyを聴いて実感した次第です。

そもそも、今の日本では、生まれた時から2100万円もの借金を背負っているというのに、これ以上苦労を背負えとは日本の大人はなんという児童虐待を行なっているのかと、思った次第です。

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