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僕がニコンを選んだ理由

改めましてこんばんは。労働基準法とは?という業務形態のもとカメラ屋さんしてるげんた(@genta_nikon)です。今回は僕が機材を選んだ理由をお話ししようと思います。

結論から言うと、元も子もないですが、性能云々よりは自分が好きなカメラを使うのが1番だと思います。完璧なカメラは無いので、自分の用途に合わせたボディとレンズを選ぶのが良いと思います。これを踏まえた上で、機材選びに困っている方の参考に少しでもなればなと思います。

僕がメイン機を選ぶ時に基準にしたポイントは大きく分けて①操作性②将来性③出てくる写真の3つです。

余談で細かい事をお話しすると、仕事柄メーカーさんとお話しする事も多いので、メーカーさんの人柄も機材選びの時に少し関与しました。メーカーの営業さんなどはそのメーカーの社風を表している事が多いので、人柄の良い営業さんのメーカーを選ぶ事にしました。

話は少し脱線しましたが、大きなポイント毎にお話ししていこうと思います。まずは、操作性です。写真を撮る上で、撮影が楽になると余裕が出来るので、写真により集中できるようになります。撮影の時にストレスが無いに越した事はないですよね。

操作性って言っても、どこを見たらいいの?って思う方も多いかもしれませんが、一言で言うとカタログで分からない部分の事です。商品カタログには画素数やセンサーサイズ、フォーカスエリアなど数値的な事がたくさん書いてますが、それだけ見てカメラ買おうとは思いません。

僕が選んだ機材の操作性のポイントは、グリップ感、ファインダー、シャッター音、プレビューの見やすさがあります。

僕が選んだニコンのZ7はミラーレスながらもグリップが深くしっかりホールド出来て、EVF(電子ビューファインダー)なのにファインダーがとても見やすく、シャッター音良し、撮影からプレビューまで片手で出来るという点でとても気に入りました。

次に、将来性です。まずは、一眼レフにするか、ミラーレスにするか。そして、センサーサイズはフルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズのどれにするか。メーカーをどこにするか。使えるレンズはどのくらいあるのか。将来性を考える時に見るポイントはこのくらいだと思います。

まず、全体の市場として僕が買う当時では、すでに一眼レフとミラーレスでは一眼レフ 2 : 8 ミラーレスという割合になってました。今では9割がミラーレスかもしれません。

ミラーレスが好まれる理由として、サイズが小さい、軽い。なによりも、撮影前に露出(明るさ)を確認出来るという点が強みかなと思います。僕個人としては、よほど早い追い物では無い限りレフ機を新たにカメラを始める方が選ぶメリットは無いかなと思います。光学ファインダーが好きな方は唯一無二なので、一眼レフを選ぶと良いと思います。

そして、センサーサイズ問題。近年、フルサイズ至上主義みたいな風潮もあり、小さいセンサーは駄目なんじゃないかと言う意見もありました。ただし、富士フイルムのカメラを使った時に、本当にフルサイズ必要?というぐらいの綺麗な写真が出てきました。

マイクロフォーサーズも手ブレ補正が強力で、パナライカやオリンパスのプロレンズなどレンズラインナップも豊富でセンサーに縛られる必要はないかなというのが正直な感想です。

ただし、フルサイズ至上主義はある種的は得ていて、センサーが大きいとダイナミックレンジが広い(白飛び、黒つぶれがしにくい)、ボケ量が多い(ボケの味は変わりません)、高感度(暗いところ)に強いというメリットがあり、やはり撮影がしやすいです。それに伴い、機材が大きく重たくなるのがデメリットでもあります。

次に、使えるレンズのラインナップです。マウントアダプターを使えば何でも使えるじゃん。とか言われそうですが、フランジバックやマウント径などの関係で全てのレンズが使えるわけではありません。

ただし、マウントアダプターでオールドレンズを使う事を視野に入れた場合、ミラーレス機の方がフランジバックが短いので、マウントアダプターの種類も多く便利です。マウントアダプターについても色々ありますが今回は省略致します。

僕が選んだニコンのZシリーズは現状のレンズラインナップとしては、とても多いとは言えませんが、今まで出してきたニコンのFマウントレンズを純正マウントアダプターで使えるというメリットがあります。

他のメーカーと比べてニコンのレンズというのは、とても評価が高いです。他メーカーさんもニコンのレンズは良いよねと言うぐらいです。

各メーカー独自でレンズのコーティングがあるのですが、ニコンは特に良くフレアやゴーストがほぼ出ないです。オールドレンズ的な表現が近年SNSで流行っているので、良し悪しはありますが、フレアやゴーストは現行レンズに置いては良くない物として扱われています。そこは、現行とオールドレンズを使い分けて楽しんでもらえればなと思います。詳しくはニコン ナノクリスタルコートで調べてみてください。

そして、ニコンのZシリーズのレンズは現状、Zマウントのカメラでしか使えません。さらに、写りすぎるぐらいにZシリーズのレンズは良いものが良いです。フランジバックが短くマウント径が大きくなった事により、光が取り込みやすくなり、周辺減光が少なくなっていたり、表示のF値よりも明るく感じます。解像感を落とすことは出来ても、上げることは難しいのでその点でZシリーズはとても良いなと思っています。

そして、どのメーカーにするかという事です。冒頭で営業さんのお話しもしましたが、現状のメーカーの位置関係で行くと、ユーザー数だとやはりソニー、キヤノンが多いです。ユーザーが多いと会社として潰れる可能性も低いです。ただし、人気=性能が良いと言う訳でもありません。テレビとかでもそうですよね。面白い訳でもない芸人が女子高生に人気が出て利用されるだけされて一発屋で終わる的な事があります。なので、認知=実力ではないのはカメラも一緒です。

なので、自分のフィーリングに合うカメラを触って確かめるのが良いと思います。メーカー毎にボディとレンズの組み合わせで出てくる色にある程度特徴があります。個人的にパリッとメリハリのある写真が好きな方はソニー、キヤノンがオススメで、少し柔らかい優しい写真が好きな方はニコン、富士フイルムがオススメです。

別にソニー、キヤノンを選ぶのがダメな訳ではなく、友達が使ってるからと言う理由だけで決めるのでは無く、自分が良いと思うカメラを選ぶと良いと思います。僕はニコンの優しい光の写真が好きなのでZ7にしました。

将来性のお話しが長くなりましたが、最後は出て来る写真です。ここまでに少しずつ話して来ましたが、ニコンの優しい写真が僕は好きで決めました。JPEGの写真もRAWでレタッチした時の写真も僕の中でこれだ!と感じました。これに関しては仕事柄機材をお借りして撮影が出来ていたので、参考になりにくいかもしれませんがもう一つ出てくる写真で選ぶ方法があります。

それは好きな写真家の方の写真で選ぶと言うことです。僕はニコンのZ7を選んだ時に、好きな写真家さんが使っていたと言う事があります。これはサロンに入ってるからと言う訳ではなく、もともと僕は澤村洋兵さんのお写真がとても好きで、洋兵さんのような写真を撮ってみたいという願望がありました。それで、X-T3と迷ったのもありますが、もともと僕がニコンユーザーだった事もあり、ニコンZ7に決まりました。

少し文字数は多くなりましたが、以上が僕の機材を選ぶ時のポイントでした。仕事柄色々な機材に毎日触れながら探した一台なので、すごく満足しています。カメラは買うまでの迷う期間も楽しいというのもありますので、迷いも楽しんで選んでみてください。

ここまでの時間は、げんたがお送りしました。

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