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株式会社cup of teaの創業に至るまでとこれから

2023年10月12日に、株式会社cup of teaという会社を創業いたしました。今までサイレントで準備を進めてきましたが、ようやく本日12月21日、プレシードラウンドの資金調達に関するプレスリリースを出すことができました。

まだ何者でもない僕たちに投資をしていただいた投資家の皆様、創業期からさまざまなご相談と提案機会をくださるお取引先の皆様、そしてまさに創業したてのcup of teaに入社の決断をしてくれたメンバーのみんなに、改めてこの場を借りて御礼をいたします。本当にありがとうございます!

cup of teaとは何者か?


まず、cup of teaとは何者なのかの紹介をさせてください。

cup of teaは、「マーケティングと物流の力で食のグローバルブランドを育てる」ことをミッションに掲げ設立された、食のグローバルプロデュースカンパニーです。事業の詳細は本日配信のプレスリリースをぜひ一読ください。

私たちは、各領域のプロフェッショナル集団として、昨今の食業界が抱える課題を解決し、食のグローバルブランドを生み出し続ける組織を目指していきます。

「会社は人である」とよくいいますが、創業期の会社にはまさにこの言葉がぴったり当てはまると感じています。cup of teaのメンバーは、そんな多種多様な食にまつわる課題を解決できる、貿易・物流・マーケティング・PR・商品開発・デザインなど、さまざまなバックグラウンドを持ちながらも、食が大好きで、ビジネスとしての可能性を信じている面々が揃っています。このような尊敬できる仲間に恵まれて事業をスタートできることに感謝すると同時に、僕自身、身が引き締まる思いです。

さて、創業までの思いや経緯を書く上で、普段はあまりしないのですが、少しだけ自分語りをさせてください。

創業までの想い

ブランドという仕事

”自分がこの世からいなくなっても残るものをつくる”

これが、僕の幼少期からの夢でした。

この夢を持つようになったのは、地元の市長をやっていた祖父の影響です。「地元で有名なものといえば?」「誇れるものといえば?」の問いに対して、大抵の市民が答える行政が主導した案件は、当時僕の知る限り半分以上は祖父の仕事でした。祖父は既に亡くなりましたが、祖父の仕事は市民の誇りとなって受け継がれている。

「自分もこんな仕事がしたい!」

この想いが、僕の仕事に対する想いの原点です。

そんな想いを胸に大学で地元を離れひとり上京し、建築家を志したり、音楽活動に勤しんだりと紆余曲折もしましたが、最終的に出会ったのは「ブランド」でした。社会人になり、マーケティングの仕事を通じてさまざまなブランドやサービスに触れるたびに、ブランドという「知財」の奥深さや面白さに惹かれていきました。

ブランドは、時代と共に形を変えることはあれど、それ自体が創設者の人格となり、お客さまの”お気に入り”になり、愛されるブランドとして後世に残っていく。ブランドを拡大すること、後世に残るものにする営みは、まさに僕が思い描いた理想そのものでした。

プレスリリースにも書きましたが、cup of teaの社名の由来はスラングで「お気に入り」という意味で、こういった僕の理想が詰まっている言葉です。

食という仕事

cup of teaは「食」をドメインに事業を展開しますが、私が「食」を選んだ理由は、直近2年間勤めた食スタートアップで、食分野の事業ドメインの難しさと面白さ、そして、その可能性に触れたからです。

食は、衣食住という言葉がある通り、すべての人類が必ず消費するコンテンツです。そして、これは完全に個人的な見解ですが、その衣食住の中で、もっとも歴史が深く、そして世界中に受け入れられるコンテンツは「食」だと考えています。

和牛、ジャパニーズウイスキーなど、日本独自のコンテンツとして世界中で高値で取引をされている「ジャパニーズブランド」は既に存在しています。しかし、総じて日本の食のブランドづくりにはまだ課題があると考えています。

食業界に限った話ではないですが、日本人は歴史的に「マーケティング下手」です。歴史背景的にも、高度経済成長期の品質神話がまだ色濃く残っており、品質を磨けばいつかお客さまが見つけてくれる、という感覚がまだどこかに根深く残っているように感じます。特に、食業界においてはその意識が色濃く残っています。

反面、その”品質”については世界トップクラスで、伝え方次第でその付加価値はどこまでも上がっていくものだと思います。このような課題はありつつも可能性に溢れる「食」をドメインとし、LVMHやApple、RedBullのようなグローバルマーケティングカンパニーを日本から生み出すことは、今後の日本経済にとっても非常に重要なことであり、僕個人としても人生を賭ける価値があると考え、今回の創業に踏み切りました。

これからのこと

大変ありがたいことに、創業準備をはじめてから多くの方々と出会い、僕自身、とてもワクワクするプロジェクトをいくつか仕掛けることができています。

そのうちのひとつのカテゴリは「お酒」です。
この度の資金調達で、cup of teaは旧酒販免許を持つ会社のM&Aを実施し、子会社化することで、酒類の貿易事業をスタートいたします。現段階でお伝えできることは少ないのですが、cup of teaの持つマーケティング力と貿易知識をフル活用し、皆様にもワクワクしていただけるような企画を近々リリースできる予定ですので、楽しみにしていてください。

これから、「cup of teaがまた面白いことやってる!」と注目していただけるよう、そして、「自分もcup of teaで働いてみたい」「一緒に仕事をしてみたい」と思っていただけるように、メンバー一同全力疾走してまいりますので、応援のほどよろしくお願いいたします。

Cheers! 🍻

株式会社cup of tea 
代表取締役 CEO
毛利源太



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