バリ島旅行記:線香の香り漂う楽園での冒険
バリ島と聞けば、多くの人が青い海や白い砂浜を思い浮かべることでしょう。しかし実際に足を踏み入れると、そのイメージだけでは語れない深みのある魅力が待っています。今回はそんなバリ島での旅の一部始終をお届けします。
線香の香りと共に始まる旅
バリ島に到着してまず感じたのは、どこからともなく漂う線香の香り。神聖な場所が多いこの島では、日常的にお供え物が行われており、その際に焚かれる線香が島全体に独特の空気感をもたらしています。これがバリ島の「香りの歓迎」と言えるでしょう。少し驚きましたが、すぐにこの香りも旅の風物詩として受け入れることができました。
バイタクでスリル満点の移動:ダブルシックスビーチからタナロット寺院へ
宿泊先からバイタク(バイクタクシー)を利用してタナロット寺院を目指しました。片道およそ1時間、料金は約500円とリーズナブルです。しかし、ヘルメットをかぶっていても道路のすれすれを走る感覚はスリル満点!最初は少し怖かったものの、バリの景色を肌で感じられる移動手段としては最高でした。
タナロット寺院は、海に囲まれた神秘的な風景が特徴です。入場料は75,000ルピア(日本円で約750円)ですが、その景観を目にすれば納得の価値です。波打ち際に立つ寺院を背景に写真を撮れば、間違いなくインスタ映えするスポットと言えるでしょう。
狭い道と多国籍な観光客
タナロット寺院へ向かう途中、バリの道路事情に少し驚きました。道幅が非常に狭く、日本の地方都市の細道を思わせます。それでも、その狭さをすいすいと走り抜ける地元のバイクタクシーの運転技術には感心させられました。
観光地ではオーストラリア人らしき人々が非常に多く、アジア人の観光客はほとんど見かけませんでした。アングロサクソン系の観光客やインド系の人々が目立ち、バリ島の国際色豊かな一面を実感しました。
クタとレギャンでのリゾート体験
旅の前半では、クタとレギャンエリアに滞在しました。この地域はバリ島の中でも特に観光客に人気のエリアで、活気に満ちた雰囲気が特徴的です。昼間はビーチでリラックスし、夜はにぎやかなナイトライフを楽しむのがおすすめです。
サーフショップやカフェが軒を連ねる中で見つけたローカルフードの屋台では、手軽にバリ料理を堪能できました。ナシゴレンやサテといった定番メニューが、日本人の口にも合う優しい味付けで、食事の時間が旅の楽しみの一つに。
ウブドでの文化的なひととき
2日間クタとレギャンを堪能した後は、ウブドへと移動しました。ウブドはバリ島の文化と芸術の中心地とも呼ばれ、全く異なる雰囲気を味わえる場所です。ライステラスやウブド王宮を巡りながら、自然と文化が調和した風景に心癒されました。
さらに、ウブド市場ではお土産探しを楽しみました。カラフルな雑貨やハンドメイドのアクセサリーが豊富で、値段交渉を楽しみながら買い物ができるのも魅力です。
サヌールビーチで静かな時間を
旅の締めくくりに訪れたサヌールビーチは、クタやレギャンとは異なり、落ち着いた雰囲気が漂う大人向けのビーチリゾート地でした。穏やかな波と遠浅の海が広がり、のんびりとした時間を過ごすには最適な場所です。
ビーチ沿いのカフェでサンセットを眺めながらの食事は、まさに至福のひとときでした。観光地巡りで少し疲れた体を癒しながら、旅の思い出を振り返る時間となりました。
おわりに
バリ島は、リゾート地としての顔だけでなく、独自の文化や香り、そして国際色豊かな魅力を持つ場所でした。線香の香りが漂う中での旅は、どこか心が浄化されるような感覚を覚えます。ぜひ皆さんも、この島の多面性を楽しんでみてはいかがでしょうか?