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あの夜を引きずり続けたい

お返事ありがとー! このゆるさやっぱりいいわぁ安心する。

>自分で探して見つけるのにも限界あるし、それだとやっぱり偏屈になっちゃうので、人を通して新しい世界を広げていくのは楽しいもんだね。

これめっちゃわかる。ほんと自分一人で生きてたら見える世界も思考も全部偏ってしまう。私は新しいことにチャレンジするのがすこぶる苦手なので、何かに誘われたら嫌でも断らない! というのはここ2-3年のルールになってる。特に人の集まりなんかに出るのははじめ腰が重いんだけど、参加して後悔することはあんまりないような気がする(もちろん行き先は選んでるけど)。

そういったことの関連で昨日は嬉しいことがあった。今年の5月ごろ、大学の研究所のほうから声がかかって。9月に外部の先生をお呼びして研究懇談会(いわゆる講演会)を開くんだけどどなたか推薦したい先生がいたらぜひ、ってことだったのね。それで新潟のほうににS先生というおもしろい活動をしている先生がいらっしゃって、その方をお呼びしての講演会が昨日だった。

その先生は私が研究している政治学者T先生のお弟子さんに当たる人で、T先生についての修論を書いてる若者がいると聞いて新潟から飛んできました、とのこと。新潟の選挙において市民連合の代表を務めたり、太陽光発電の会社を立ち上げて地域における再生エネルギーの可能性を模索したりしている人でとにかくエネルギッシュ。お話もおもしろくて、S先生がそこにいるだけで人が集まってくるような不思議な力を持っていらっしゃる方だった。
T先生に関しては、一生を通して権力体制に反対でつねに学生のことを思っていたとか、亡くなる間際まで丸山眞男を読んでいたとか。もうね、ほんとうに胸の奥がギュってなるようなこぼれ話をいっぱい聞けて。感無量とはこのことを言うのだなと……。T 先生の研究に関してはまだまだ読みが足りないと思っていたし自信もなかったんだけど、よく読み込んでるよと言ってもらってとりあえずホッとしたりも。

そして帰り際、S先生が「僕は卒業しないでほしい」って言うのさ。卒業……? と思ってたら「これは鶴見(俊輔)先生の言葉でもあるんだけど」って続ける。「つまり精神的な意味で。大学や大学院で学んだことをずっと引きずってほしい。日本の学生はすぐに卒業しちゃうから」って。
なんだかこれはすぐにでも萌ちゃんに伝えなければ! と思って今書いてる。もちろん大学という場所がすべてではないし社会人として生きている人たちのことをすごく尊敬してるんだけど、たとえば萌ちゃんとほぼ初対面で熱く語り合ったあの夜(笑)のこととか多分一生忘れないと思うのね。理不尽なことにNoを提示したり、自分たちが社会を変えてやるみたいな気持ちを持ち続けることは決して学生特有の美しさなんかではない、そうさせたくないなって強く思う。

興奮ゆえ殴り書き失礼しました!
こんなこと書いておきながら社会の厳しさ? を知らないいち学生が偉そうなこと言って申し訳ないなという気持ちもかなりある。何年か後にこれ見た自分は何を思ってるかなぁ。過去の私に胸を張れるように生きててほしいなとは思うけど。笑
きっと大丈夫だろうけどね!

あみ

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