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マンガが好きなあなたに「ひら☆マン」をオススメする理由 第18回 「卒業生インタビュー:遠野よあけ」

みなさんこんばんは。ゲンロンスタッフの遠野よあけです。
「マンガが好きなあなたに『ひら☆マン』をオススメする理由」通称「ひら☆スス」、第18回の更新です。

今日の卒業生インタビューは、第3期「ひら☆マン」に聴講生として通っていた、ぼく(遠野よあけ)の回答です。

■質問1.ひらめき☆マンガ教室を受講した理由を教えてください。
第2期の「ひら☆マン」の最終講評の配信を生で見ていて、壇上のみなさんがとても楽しそうにマンガについて語っていて、楽しそうだなと思いました。それで、配信が終わったあと、自分でもマンガを描いてみようと思い、生まれてはじめてマンガのネームをコピー用紙に描いてみましたが、4P描いたところで「いろんな角度から絵を描くのむずかしすぎる!しかも話も同時に考えないといけない!無理だ!」と実感し、でも「ひら☆マン」に参加するのは楽しそうだな、って思ったので、第3期「ひら☆マン」に聴講生として参加しました。

■質問2.ひらめき☆マンガ教室を受講して感じたこと、得られたものを教えてください。
聴講生はマンガを描くわけじゃないけど、まわりにたくさんのマンガを描いている受講生がいて、そのみんなが毎回の講義を経て試行錯誤していく姿からはいろいろなことを学びました。試行錯誤のやり方も、フィードバックの受け取り方も、個々の受講生によってさまざまです。いわゆるPDCAサイクルをたくさん観察できました。制作コースの人たちのマンガを読んで、みんながどんな努力をしているのか観察することで、聴講生の立場でもいろいろなことを学ぶことができました。

■質問3.授業の内容や、講評でのフィードバックで印象にのこっていることはなんですか?
実は一回だけ、制作コースの人と共作をしました。ぼくはもともと小説を書いていたので、ぼくが文章で原作を書き、それをもとに同期の五月十三日(さつきとみか)さんがネームを描きました。そのネームは浅野いにおさんがゲストの回に提出され、講評を受けました。良い評価をもらえたとは言えないですが、マンガ原作ということに初めてチャレンジできたことで、小説ではない媒体におさまるかたちとして、文章表現をつかうことの難しさを学ぶことができました。(原作と作画のふたり体制で作品をつくることが教室で推奨されているわけではないので、単にぼくと五月さんが「やってみよう!」ということでやった感じです)

■質問4.ひらめき☆マンガ教室はあなたにとってどんなスクールでしたか?
ぼくが受講した第3期「ひら☆マン」の開講前の無料説明会で、講師の大井昌和さんが「いま日本の文化のことを考えたいなら、ひら☆マンに来るしかない!」と力強く言っていました。ぼくなりにその意味を一年間咀嚼してみたのですが、表現行為というものは、どのような媒体、どのような流通にのせるかによって強く規定されていて、そうした制約があることは決してネガティブなことじゃない。媒体や流通は、表現を人にとどけるために、力を貸してくれる存在でもあるとおもいます。媒体や流通は、大きくふたつにわけると商業と非商業(同人やネット)とがあって、現代のマンガはそのふたつがどちらも活発です。この教室に来て、いまの日本の文化ではどのような媒体や流通が存在していて、それらの特徴とは何なのか、つまりいま日本で文化的な表現を人に届かせるためには、何を考えて、どんな努力をすればいいのか、受講前よりも深く考えることができるようになりました。ひらめき☆マンガ教室は、大井さんが言っていたように、文化について考える手がかりを与えてくれる場所でした。

■質問5.いまひらめき☆マンガ教室の受講を検討している方へ一言おねがいします。
この教室では、観察すればするだけ得られるものがあります。質問すればするだけ得られるものがあります。努力すればするだけ得られるものがあります。交流すればするだけ友人が増えます。そして友人は、マンガや人生をつづけるうえでとても大事な、得がたい存在です。
このさきの人生でもマンガとなにかのかたちで関わり続けたい人に、これ以上ないくらいおすすめの教室です。

回答者:遠野よあけ(https://twitter.com/yoakero)

明日は、第6期「ひらめき☆マンガ教室」の最終講評です。
13時からYouTubeの配信もありますので、ぜひご覧ください。(遠野よあけ)

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