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「接客なんて絶対やりたくない」システムエンジニア志望の学生が、内定を蹴って「玄品」へ入社した理由

とらふぐ料理「玄品」では、さまざまなキャリアの社員が働いており、パート・アルバイト勤務を経て入社する社員も少なくありません。今回は、学生時代のアルバイトを経て入社した1年目の社員に、「玄品」に就職した経緯と仕事の魅力について聞きました。


「玄品 池袋店」スタッフ 山口 基(やまぐち もと)さん

高校3年〜大学4年の5年間にわたり、「玄品 新宿三丁目店」のホール業務のアルバイトを経験。責任感ある業務姿勢が評価され、最後の2年間はアルバイトのリーダーを務めた。2024年4月に新卒入社し、現在はホール業務をメインに担当。ときにアルバイトスタッフの監督や、勤務時間の管理も任されている。



好きじゃなかった」接客が、入社の決め手に

——「玄品」へ入社した経緯を教えてください。

実は、はじめは「玄品」へ入社する予定ではありませんでした。就活を経て、他社からシステムエンジニア職の内定もいただいていたんです。

ところが、あるとき取締役から「うちに来ないか」と声をかけていただいて。アルバイト時代に接客の楽しさに目覚めていたので、その言葉に心を揺さぶられてしまったんですよね(笑)その後、会社と話し合いを重ねるなかで、私自身を求めていただいていることや、組織全体の人間関係の良さなども感じられたため、入社を決めました。


——山口さんにとって、「玄品」の仕事の魅力とは?

「お客様との距離が近い」接客ですね。ほかの飲食店と違い、「玄品」の接客はオーダーをもらって料理を出すだけじゃないんです。てっちり(ふぐちり鍋)やお鍋の後のお雑炊をお客様の目の前で仕上げる工程があるから、お客様と関わる時間がある。そのときに、コミュニケーションを取ったり、常連さんから近況報告を受けたりすることに楽しさを感じています。

でも……アルバイトを始めたばかりの頃は、正直接客は好きじゃなかったんですけどね。

——え、そうなんですか?

高校生の頃は内気な性格で、知らない人と話すのは避けたいと思っていたんです。だから、接客なんて絶対したくないと思ってました。それでも「玄品」を選んだのは、バイトの時給が良かったのと、お店の雰囲気が良さそうだったからなんです(笑)


——苦手だった接客を、どうして好きになったのですか?

先輩方に接客方法を教えてもらって、実際にその様子を目にしたら、「接客って自分が考えているほど怖くないんだな」と感じられたんです。それから、いいなと思った接客方法を真似したり、自分で工夫してみたりしたら、お客さんに喜んでもらえて。そこから自信がつきました。


——接客する上で、どんな工夫をされているのか教えてください。

お客様と目があったら会釈したり、お食事の途中でおしぼりを新しいものに替えたり。お客様からリクエストがある前に、様子を見て空調を調節することもあります。特別なテクニックがあるわけではないんですが、お客様の一つひとつの動作をよく見て、先回りして対応するようにしています。

心配りをしていると、お客様の方から話しかけてくれることもあるんですよ。接客を通して、心の距離が縮められたなと感じています。今では、アルバイトスタッフに自分の学びを伝えています。

丁寧な接客で生まれた「玄品」のファン

——入社してから、アルバイトと社員の違いを感じることはありましたか?

池袋店は昼から夜まで一日を通して営業しているので、アルバイト時代よりも勤務時間が長い点が大変ですね。ただ、休日はしっかり取れますし、希望休も加味してもらえています。飲食店は土日出勤が当たり前な風潮がありますが、週末の出勤が続かないよう、社員間でうまく調整しています。


——社員になってから、苦労したことはありますか?

つい最近、お客様対応に苦慮した場面がありましたね。そのときは、お客様のご意見をしっかり伺って、最後にはご納得いただけたのですが、数日後にコールセンターにご連絡をいただいて。「やっぱりご納得いただけていなかったのかも」とドキドキしながら折り返しの連絡をしてみたら、「あの日は飲みすぎていて……申し訳ないことをした」と。


——まさかのお詫びのご連絡だったんですか。

そうなんです。その言葉を聞いたら、なんだか逆にうれしくなっちゃって(笑)「直接会ってお詫びをしたいから」と、後日そのお客様はわざわざ私が出勤している日に来店してくださいました。その後も度々ご来店いただいているので、「玄品」のファンになってくれたのだと思います。こんなことはあまりないケースですが……純粋にうれしいですよね。

店長も業務効率化も、どちらも叶えたい

——山口さんの今後の目標を教えてください。

まずは、今年度中にふぐ調理師免許を取得するのが目標です。そして、ゆくゆくは店長も経験してみたい。その上で、大学で情報処理やプログラミングを学んだので、業務の簡略化にも携わってみたいです。

得意を活かして、従業員の働く環境を改善できたら、こんなにうれしいことはありません。常にチャレンジ精神を忘れず、チャンスをいただけたときには、全力でつかみに行こうと思っています。


——これから就活を控えている学生さんに、一言メッセージをお願いします。

アルバイトと社員の両方を経験した身として言えることは、「玄品」は社員とパート・アルバイトの関係性がとても良好だということですね。最近、池袋店では決起会を開催したのですが、なんと40人が集まりました。9割近い従業員が喜んで参加するなんて、なかなかないと思います(笑)

仕事中は節度ある関係が求められますが、社員とパート・アルバイト間では気軽に話せるカジュアルな雰囲気があります。温かい人間関係が土台としてあるため、アルバイト経験なしで入社する社員もわからないことはすぐに聞けますし、その分成長が早いのではないかと思います。


「玄品」では、ただいま2025年4月新卒入社者のエントリーを受付中です。少しでも興味のある方は、まずは採用公式LINEのお友だち追加をお願いします。

私たちと一緒に、ふぐ食文化を日本中・世界中へ広めてくれる方を待っています。


取材・執筆・校正:株式会社ストーリーテラーズ ヤマダユミ



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