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腰痛で休職から入院3日目まで

7月中旬の休日に映画を3本見ようと意気込んで映画館に来たものの1本目の鑑賞後に腰の痛みが酷くなり、映画は1本だけ見て帰宅した。帰ってしばらくベットで休んでいたら立ち上がれなくなってしまったのだけど、幸いにも3連休だったので翌日は町の小さな整形外科を受診した。

その整形外科でレントゲンを撮ってもらうと恐らくシュモール結節(ヘルニアの一種)ではないかと診断されたが、翌週になって改めてMRIで撮影した際はかなり大きなヘルニアによって神経が圧迫されている状態だった。ヘルニアには急性期と呼ばれる最も痛みが出る時期がある様で、このMRIを撮影してもらった時が恐らくその時期で這いつくばる様に帰った記憶がある。若干、閉所恐怖症な所があってカプセルホテルでも発狂しそうになるのでMRIは圧迫感がかなり怖くて時短で対応してもらった(ただ時間が短いと精度が下がるらしいので確実に原因を見つけたい場合はしっかり時間掛けて撮るのが良さそう)。

MRI撮影の結果は後日また診察に来た時に伝えられる予定だったが、あまりにもヘルニアが大きく外科的な処置が必要でこちらでは対処出来ないという事で即日結果を伝えられ、また専門の大きな病院への紹介状を頂いた。この時点で手術は覚悟していたけど、ヘルニアの自然治癒(マクロファージ)でどうにか治らないかなという期待もあった。

紹介して貰った病院で診察を受けると、やはり手術が必要だという事だった。長い間続けていたサッカーの影響もあって一部の骨が分離して神経を圧迫する形でくっついてしまっていたのと椎間板の間の厚みが薄いとかで手術をしないと再発や更に悪化する可能性があるらしい。若い頃にハードなスポーツを行った結果、成長してから症状が出るというのはよくあるらしい。またチタン製のプレートを埋め込むという話もありビビったのですが、職場に迷惑を掛けているのと遅かれ早かれ手術するなら早いうちにと思い手術をお願いした。それが7月の下旬くらいで、一旦仮で8/25回が手術日で決定した。全国的にコロナが増加していたので入院出来るかわからないので仮決定。

手術まで1ヶ月空いてしまったので8月から時短勤務で職場復帰しようと上司に相談した所、休んでも8割支給の傷病休暇を使ってはどうかと言われて使う事にした。7月中に1度職場に復帰して次の日にやはり動けなくなりダウンしてしまった経緯もあったので有難い提案だった。全く給与が出ないというのも精神的にしんどい部分があるのでかなり救われた。

手術日まではMRI、CTなどのレントゲンを複数行い、PCR検査も何度か実施した。造影剤CTという検査では腰の神経に針をぶっ刺して写真の写りを良くする造影剤を投入するのだけど、投入時に神経がより圧迫されてあまりの痛みに検査室で大声を上げてしまった。この検査によって落ち着いていた腰の痛みが急性期くらいに戻ってしまい1週間ほどは歩くのが本当にしんどい状態になった。他には全身麻酔をする際に歯の状態が悪いと肺炎に罹ったりと良くないらしいので久々に歯医者の健診にもいった。

なんだかんだで手術1週間前の検査時に受け入れ態勢がかなり整っているとの事で恐らく予定通り手術が出来ると伺って、前日の8/24に入院をして8/25の朝イチから2〜3時間ほどの手術を行った。手術内容としてはヘルニアの除去だけでなく、神経を圧迫している骨の切除と椎間板を固定するためのチタン製のプレート+スクリューを取り付けるという物だ。手術に関しては痺れが残る方や半年くらい車椅子生活になったという方もいて恐怖はあったけど、噂に聞いていた通り全身麻酔を入れ始めてから数秒で眠ってしまい目が覚めたら終わっていたので本当にあっという間の体感時間。手術自体よりもその後が辛かった。

まず手術当日は飲食禁止でお腹が空くのは勿論だけど、手術で体内に残った血を抜くための血抜き管(ドレーン)が腰にメスを入れた場所に刺さっていて激痛が続いて痛み止めや睡眠剤の点滴を打って何とか数時間眠れる様な感じだった。もう一つ辛いのが尿道に入れられたカテーテルの違和感。尿の出し方が分からなくて股間に力を入れてみるとツーンとした痛みが走るのだけど、恐らく何もしなくても勝手に排尿される作りの様だとしばらくして分かる。看護師さんが定期的に袋か何かに入った尿を回収しに来るのだけど、出した覚えのない量を回収していた。カテーテルを入れていると常に尿意を感じてしまうので尿を出そうと力を入れてる度に痛みが走るのが1番辛かった。手術したこの日は痛みに耐えるだけで時間の経過を待つだけの地獄が続いた。

手術の翌日は通常通りご飯を食べられる様になる。このタイミングで常時の点滴は無くなるのだけど、2〜3日は寝る前に抗生剤を入れたり、痛み止めを入れて貰ったりするので腕に点滴用のアタッチメントはつけたまま。尿道カテーテルも合わせて抜いて貰ったけど、なんとも言えぬ気持ち悪さと痛さに悶えた。抜いた後の排尿はヒリヒリする痛さと、排泄しようとするとブクブクして尿が出ない怖さにかなりビビった(管を通して空気が入った関係かなにかな気がする)。排尿時の痛みは2日くらいすると違和感は無くなった。排泄も自分で行える様になったので歩行も歩行器を使って自分で歩く事が出来る様になった。リハビリ担当の方と簡単に歩いてみたり、関節を動かす練習をしたりとリハビリも始まった。

手術から3日目。若干腰の傷口の痛みが取れて来た様な気もするけど、まだまだ痛い。この日はリハビリもなく、ベットでじっとする時間が続いた。出来るだけ歩行練習も兼ねてトイレに行く回数は増やした。なにも進展がないのが精神的に辛かった。傷口が痛くて眠れないので深夜にナースコールで看護師さんに痛み止めの点滴を頼んで何とか就寝。

手術から4日目。今日は採血とレントゲン、そして血抜き管から出る血の量が減って来てれば抜けるかもしれないと聞いていたのでそれを望みに起床。望み通り血抜き管を抜くことが出来た。身体の中から何かが引き抜かれる若干の違和感と痛みはあったけど、思ったより痛みもなくホッとした。この血抜き管が抜けた事でかなり痛みもなくなって生活の質も向上した。ちょっと歩く距離を伸ばして看護師さんに買い物を頼んでいた飲み物を自分で自販機に買いに行ったりも出来た。まだコルセットがないと骨盤あたりが不安定で着替えが難しかったので着替えと体を拭くのは看護師さんにして頂いた。パンツをバッと下に下げられるのが恥ずかしいのでどうにか自分で出来る様になりたいと思った。また明日からはリハビリが再開するので10日〜2週間と聞いていて入院生活も思ったより早く終わるのではと希望が出て来た。



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