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「ゼロからの音楽の理論」 4:音程α

イントロと復習

 前回までは長音階について色々と説明しました。長音階にはそれ固有の音と音の間隔が(音程)が決まっています。またスタートの音は必ずしもDo(C)でなくても、他の音であったとしても音程(interval)のルールが長音階のルールなら、どの音をスタートの音にしても長音階を作ることができます。

音程(interval)の名前

 音程(Interval)は2つの音の距離を意味します。音程が良いor悪いという表現も、伴奏の音や、メロディーの一つ前の音と比べて正しい距離で音を取れているかを表す表現です。「音程=音の高さ」という意味で慣用的に使われることもありますが、正確にはそうではありません。
 ここでは音程についてハ長調(C Major/do majeur)でDo(C) の音を基準にして説明します。他の長音階でも同じですし、短調や他の音階になっても、長音階の考え方の応用で理解できます。

2度(Second/seconde)


Do(C)-Re(D)

 この隣合った音は、全音(whole tone/un ton)という名前はすでに紹介しましたが、ここでは2度(Second/seconde)という名前で呼びます。音楽の理論は古くから世界中で議論されていて、特に現在の理論は主にヨーロッパのものが用いられることが多いので、数字としての0は登場しません。なので、Do(C)を1番目として、Re(D)を2番目と考えて、2度と呼びます。そうすると、半音も全音も2度なのですが、このDo(C)-Re(D)は全音で半音よりも長い距離ですので長2度(Major Second/seconde majeure)と呼びます。ちなみに半音の方は短2度(Minor Second/seconde mineure)です。

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