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GENの平和への貢献 by 小倉亜紗美(GEN世話人、呉工業高等専門学校准教授)

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平和な社会の構築には、国際理解を深めることが重要です。
緑の地球ネットワーク(GEN)のスタディーツアーは、参加者と現地の方との交流を通じて相互理解を深めるという意味で、平和な社会の構築にも貢献しているのではないでしょうか。
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今年から世話人に就任させて頂いた小倉亜紗美です。
私は、黄土高原に行ったことがない数少ない世話人の一人です。
その未経験であるということを生かして、昨年12月からGENチャンネルの聞き手を務めさせて頂いています。GENチャンネルでは、副代表の高見さんがこれまでのGENの活動を振り返り、日本と中国の社会の変化を踏まえながら、これまでの活動の意味や、活動を行う中で遭遇した日本の中国侵略に対する中国の市民の感情とどう向き合ってきたのかなど、緑化にとどまらないGENの活動がどのようにして今の形になったのかお話しして下さるので、毎回ワクワクしながらお話を聴いています。

少し私の自己紹介をさせて頂くと、私は約20年前、和歌山高専で機械工学を学びつつも環境サークルの活動に熱中する学生でした。和歌山県の山林や海岸で森林ボランティアをするうちに、もっと自然環境のことを勉強してそれを伝えられる人になりたい!と思い、高専卒業後に広島大学に編入学して環境科学を学びながら、自然観察会を開催したり森林保全の活動に参加したりと様々な環境保全活動にチャレンジしました。そして、大学を卒業後、大学で国際交流の仕事をするうちに環境保全と国際理解の先には平和があると思うようになり、広島大学平和センターで平和構築についての仕事に関わりながら環境と国際理解と平和の繋がりについて考えてきました。

J. ウィリアム・フルブライト米国上院議員はヒロシマへの原爆投下を知り、「世界平和を達成するためには人と人との交流が最も有効である(諸国民の間での人物交流による相互理解が悲惨な戦争勃発を防げる)」という確固たる信念のもと、「フルブライト教育交流計画」を米国議会に提出して、1946年に承認を経て発足したそうです(日米教育委員会(フルブライト・ジャパン)HP(https://www.fulbright.jp/jusec/index.html)より)。

GENの活動の一つにスタディーツアーがあります。スタディーツアーでは、ツアーの参加者と現地で受け入れてくれた方が交流を通じて相互理解を深めています。
これは意図して始めたことではないのかもしれませんが、「フルブライト教育交流計画」と同様に、相互理解を深める機会を設けることで平和な社会の構築に貢献するNGOと言えるのではないかと、この半年GENチャンネルの聞き手を務めさせて頂く中で感じました。

お互いの立場・考えを知ることが、争いの芽を摘むことに繋がります。
GENチャンネルはその手助けにもなるのではと考えています。

YouTubeのGENチャンネルの動画は、こちらのリンクからご覧になれます。
https://www.youtube.com/channel/UCRXZ1TV0CjEiVI4RKgSnjUQ


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