黄土高原史話<30>「関市によって通商す」 by 谷口義介
2000年の夏、大同郊外の地球環境林センターで前漢時代の土器片を拾い、大いに吹聴したのがそもそものきっかけ。編集子の耳にも入り、「3~4回の予定」と依頼されてスタート。埋め草程度の意味はあろうかと勝手に思い込み、その後も続けて満5年、今回で何と30回目。
読み返してみて、今更ながら気付いた点あり。「黄土高原」史話と題しながら、どこからどこまでと線引きしていない。面積ざっと52万平方キロ、日本全土の約1.5倍と、とにかく広大。何を目安に区切るかで、その範囲も違ってくる。基