黄土高原史話<25>死は何処に在りや? by 谷口義介
この春、初めて広州へ。「食は広州に在り」というけれど、目的はハクビシンに非ず、西漢(前漢)南越王墓。第2 代趙眛(ちょうばつ)(B.C.137 ~ 121?)を葬ったもので、象崗山の上から岩盤を約20m掘り込んで造った石室墓です。
10 年ほどまえ行った北京の大葆台(だいほうだい)西漢墓は、1号墓が武帝(B.C.156~87)ゆかりの広陽頃王劉健のもの。南北23.2 ×東西18m、深さ4.7m の大型木槨墓ですが、特筆すべきは内部の「黄腸題凑(こうちょうだいそう)」。これ