黄土高原史話<21>東西ほぼ時を同じくして by 谷口義介
アテネ・オリンピックでは、何といっても女子マラソン。マラトンの丘をスタートしてゴールのパナシナイコ競技場まで激しい起伏あり、特に25キロから32キロ地点にかけて標高差80 メートルの上り坂。スパートする野口みずき、歩道脇に坐りこみ手で顔をおおって泣くポーラ・ラドクリフ。
上空ヘリのカメラから見ると、コース周辺の丘陵には、造林したためか豊かな緑。ギリシアの風土については先入観があり、これは意外な発見でした。
「山々は土におおわれた小高い丘をなし、今日<石の荒野>と呼ばれて