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社会人博士になりました 〜入学準備編〜

こんにちは。Genmai@トマト中毒です。前回はJAIST博士後期入学までの経緯を書いたのですが、なんと親バレをしました。Facebookで宣伝したのがまずかった。それはさておき、この投稿では面接直後から入学準備までのお話をします。仕事と両立するためのライフハック要素が大きいです。

面接直後

面接では合格の手応えを感じていました。だから面接から帰宅後は自宅で温かい珈琲を入れ、緊張した心をゆっくり落ち着かせながら先生方のご指摘をノートに書く...なんてことは一切せず。帰りの電車で一気に指摘や課題をノートに記入し、降車後コンビニへダッシュ。帰宅と同時にお酒を飲みました。いや冒頭のスマートな感じなんて無理です出来ませんでしたごめんなさい。

入学前にすべきことを考える

面接翌日、私はノートに書いた指摘と課題を見つめながら二日酔いの頭で思案していました。多分合格する。ただ、受験準備でとにかく研究時間が足りないことは理解した。ならこの2ヶ月でまず着手すべきことは?それは、ちゃんと研究が出来るよう環境を整えることだろう。特に私は出張が多いため、移動時間も研究を進捗出来る環境が必要だ...

研究環境を構築しよう

いつでもどこでも研究できる環境を目指し、常在研究をコンセプトに環境を構築しました。いくつかやったことを紹介します。

研究用PC購入

AppleのMacやiPad、MicrosoftのSurfaceは学割がききます。合格したら活用しましょう。私は合格通知が来たその日に研究用のMac Book Proを注文しました。

スマホのパケット契約変更

30GBくらい使える契約にしました。テザリングでいつでもネットに繋げられます。ただ論文DLは厳しいですが...。あと、3大キャリアは学割に年齢制限があり、圧倒的におっさんな私は出来ませんでした。

ScrapBox

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wikiです。メモ帳のように簡単に記述でき、クラウドベースのwebサービスなのでOSに依存しません。私は主に技術メモやアイディアを残すことに利用しています。スマホや全PCにBookmarkしておくと、いつでもどこでもアクセスできるので常在研究にぴったり。作り方次第でメモがあふれ煩雑になってしまうのですが、私は目次をTopに固定し構造化することでアクセシビリティを上げています。個人利用なら無料です。

ReadCube Papers

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論文管理ツールです。これもクラウドベースのwebサービスなのでOSに依存しません。他の論文管理ツールはPCにインストールするタイプで使用するデバイスが制限されるため、私はこちらを採用しました。会社のPCからもアクセスができるので、仕事の合間や重要でない会議中にこっそり論文を読んだりしています。有料ですが、学生は3$/monthです。

Parallels Desktop for Mac

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Macで使える仮想ソフトです。私の開発環境はUbuntuなので、Mac上でUbuntu環境を整えるために導入しました。有料で学生/個人用は¥8,345です。最初は無料で使えるVMwareやVirtualBoxを試してみたのですが、Hostとのデータ連携や外部I/Fとの接続性がいまいちだったため、こちらを採用しました。また、MacにはBootCampがありますが、あれはMacとUbuntuの同時起動が出来ないため利便性が悪くおすすめしません。なお、ソフトの計算量が多い時はMacからPCクラスタに投げて計算させています。

google colaboratory

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Data Scienceや機械学習のwebサービスです。Parallelsに構築したUbuntu環境はMacを開かないと使えませんが、このサービスならどのデバイスからでもアクセスできます。私はちょっとしたお試しや要素機能作成、知らない事の勉強時に利用しています。無料です

ちょっとだけ研究を進めよう

修士とは違い、博士進学した私は研究内容が決まっており入学前から手を動かすことが出来ます。なので、簡単な検討だけして研究を少し進捗させました。

最後に

入学半年でScrapBoxに書いた技術メモは150を超え、Readcubeでアノテーションした論文は400を超えました。しかし、これだけ効率化して入学したものの、現状まだまだ時間が足りず研究は思うように進んでいません。もっと効率よく研究が出来ないか、今なお試行錯誤は続いています。

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