この世界の中心に僕がいるとして

 僕達の住むこの世界の中心……調べるといくつか出てくるけれど、地理の話ではなく、僕が今立っている場所が世界の中心だとして。
 君が今いる場所は凄く遠くて。
 もし僕が今立っている場所の真反対に君が立っていたのなら……それは僕達の世界の中心って事になるのだろうか?
 地球はまるくて、空は繋がっていて、ここは広い宇宙のほんの一部だけれど、それを想像しても良くわからないくらいには僕はこの世界で何をしているのかもわからないんだ。

 もしかしたら僕達の住んでいる地球っていう外界には、僕達が水槽の中の魚を見ているかのように、地球という名の球体の中の僕達を見ている存在がいるのかもしれない。
 だけれど、僕達にソレを知る術はないし、僕は君やその他の人間達ともこの世界を上手く生きていけているかもわかっていない。
 星の見えない空を見上げて、この雲の奥に星が輝いているのかもしれない……なんて当たり前のような事を子供っぽく考えたとして、君はそんな時間、何を考え、思い、生きるのだろうか。

ここから先は

763字
一話完結(たまに前後等でリンクするお話有り)のお話を毎週金曜日20時に配信しています。 一度ご購入頂ければ、現在配信中の全てのお話を読む事ができます。

THE CONNECTIVES

¥1,500 / 月

短編の詩集です。

いつも応援有難う御座います。竹渕はいつも皆様に支えられています。これからも生きる。