御伽話の狭間で踊る
手招く闇の隙間から覗く、碧く光るソレは何なのか。
指先に感じる微かな痛みに、懐かしさを覚えた時、むかしむかしの摘んだ花、お気に入りの本に挟んで作った押し花を思い出す。
どこへ置き忘れたかも忘れた今になっては、どんなお話かも思い出せ無いまま。
主人公が幸せになれたかも、辛い結末を迎えたかも忘れてしまった。
ただただ胸に残っているのはその物語のメロディ。揺れる髪に、靡く心臓。
指先は何を求めるのか。森羅万象の導く先へ。
私は私、この世の欠片。誰もが見過ごす羨まぬ存在。
だけれども、ここで生きて太陽を見上げている。
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1,035字
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短編の詩集です。
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