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リミックスポイントとSBIグループとの包括的資本業務提携について

 小田玄紀です

 先ほど、開示を行いましたがリミックスポイントにてSBIグループと包括的資本業務提携を締結しました。

 今回の資本業務提携はリミックスポイントそしてビットポイントとSBIグループとの包括的な資本提携および業務提携になります。

 まず、資本提携のところから説明をさせて頂きます。

 資本提携は大きく2つからなります。1つ目がリミックスポイントの株式をSBIホールディングスにより市場買付にて5%の株式を取得して頂きます。新株発行ではなく、市場からSBIホールディングスに買付をして頂きます。

 もう1つはSBIグループの企業にビットポイント株式を51%譲渡します。この際のビットポイントの評価額は250億円+アーンアウトになります。
 
 将来的にはSBIグループとの協業により、ビットポイントを国内外の株式市場に上場させることも視野に入れ、両社でビットポイントの経営を行っていきます。

 今回の資本業務提携によって、よりビットポイントそしてリミックスポイントの収益拡大のチャンスが高まると考えています。
 
 今回はただの資本提携ではなく、業務提携も兼ねているためです。
 
 業務提携の内容は大きく6つあります。
 
 まず、1つ目がビットポイントの口座数増加に向けた取組みです。
 
 現在、ビットポイントには20万超の口座がありますが、これをSBIグループ各社とのクロスセル等により、口座数業界日本一を目指します。
 
 ビットポイントの収益はアクティブユーザー数と強い相関関係にあります。そのため、口座数の増加によりアクティブユーザー数が倍増すれば、これまで以上の収益獲得を実現できる可能性があります。

 次にB2C2との提携です。B2C2はSBIグループが90%の株式を保有する世界トップレベルの暗号資産のリクイディティプロバイダーです。
 
 ビットポイントは販売所収益が大半ですが、B2C2との提携により取引の流動性が高まることで、より狭いスプレッドの提供が可能となり、取引所収益の増加も期待されます。

 さらに、SBIグループの海外投資ネットワークを活用して、日本初の暗号資産を上場させることも検討をしていきます。ビットポイントが大きく成長できた要因として、日本初銘柄を取り扱ったことが1つの要因として考えています。SBIグループが様々な投資をしてきたCryptoプロジェクトを日本初銘柄として上場させることで、大きな収益を期待することが出来ます。

 さらに今回の提携は暗号資産分野だけでなくエネルギー分野にも及びます。この点が今回の資本業務提携の最大のポイントではないかと考えています。
 
リミックスポイントの電力小売事業においては、如何にして電源を確保するかが今後何よりも重要になります。そのためには再生可能エネルギー開発の実現も重要なポイントの一つです。
 
 今後、SBIグループとの協業で、再エネの電源開発を行い、電力事業の更なる収益安定化と需要家獲得を実現します。多くの小売電力企業が高圧から撤退をしている中で、リミックスでんきは高圧市場も引き続きサービス継続をしています(新規顧客の受入は一時的に制限をしています)。今後、電源開発が出来ることで小売電力事業の強化に繋がっていきます。

 また、エネルギー事業においてPPA事業の提携を行います。PPAは需要家の代わりに太陽光発電設備を当社が資金を負担して設置し、その対価として15年間など長期の電力販売契約を締結する仕組みですが、ここでSBIグループが提携している銀行や地域金融機関との連携により、PPA事業を全国的に展開していきます。今回、この協業が実現できるのは非常に大きなことだと考えています。

 そしてメタバースです。SBIグループが設立した日本デジタル空間経済連盟に当社が参画し、SBIグループと一緒にメタバース領域の事業を展開していきます。
 
 さらには共同でメタバースファンドを設立し、国内外の様々なメタバースやWEB3.0プロジェクトに対して投資をしていきます。投資家としてだけでなく、インキュベーターとしてプロジェクトの価値を高めることが出来るのが最大の強みだと考えています。

 以上をまとめたのがこちらのスライドになります。
 今回の業務提携は大きく6つ。ビットポイントだけでなくエネルギー事業やメタバース事業にまで渡ります。
 
 ビットポイントに関しては、会員送客、流動性の強化、日本初暗号資産の取扱い。
 
 リミックスポイントに関しては、再エネの開発、PPA事業、メタバース投資になります。

 なお、今回の資本業務提携によりビットポイントの株式51%はSBIグループが所有することになりますが、ビットポイントの経営については原則現状維持となり、引き続き現在のビットポイント経営陣が経営を続けていくことになります。
 
 これまで同様のベンチャースピリットをもって、戦略的且つスピーディな意思決定を実現していきます。

 我々に求められているのは継続的な成長と飛躍だと考えています。
 
 今回のSBIグループとの資本業務提携により、さらなる成長と飛躍を実現していきます。
 
 「あしたを、もっと、あたらしく。」
 
 この言葉を大切にしながら、今後も経営を続けていきます。
 
 これからのリミックスポイントグループの取組みにご期待ください。
 
 2022年5月12日 小田玄紀

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