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リミックスポイント2023年3月期第1四半期決算について

 小田玄紀です
 
 本日、リミックスポイントの2023年3月期第1四半期決算を開示しました。この第1四半期の実績としては
 
 売上   66.2億円(前年同期43億円。前年同期比154.1%)
 経常損益 2.5億円(前年同期3.8億円。前年同期比65.7%)

 となりました。詳細について以下に説明をさせて頂きます。

 売上については大きく増収となりましたが、こちらは小売電力事業の伸びが寄与しています。小売電力事業は採算性を重視した需要家獲得をしていますが、その上でも確実な需要家増加を実現させることが出来ました。

 収益については前年同期比および前期の第3四半期や第4四半期に比べると減益となりました。結果としては減益になりましたが、経営側として現状を悲観的に捉えているかというと決してそうではありません。今回の減益結果としては市場環境によるところが一定程度あります。市場環境が悪い時にしっかりと耐えられる事業構造にしておき、市場が好転したタイミングに備えておくことが何よりも重要だと考えています。また、エネルギー事業については6月度の電力卸市場価格高騰分については翌月以降に需要家より回収出来るのですが、計上基準の観点で時期ズレしているところもあります。これらの点、補足説明資料にも記載がありますが念のためコメントさせて頂きます。

 電力事業については、需要家バランスとして低圧需要家が確実に増えてきています。

 なぜ低圧需要家を戦略的に増やしているかということですが、これは2024年度から実施される容量市場への対応を目的としています。

 容量市場が実施される際に、リミックスでんきとしての需要家の電力使用状況をなるべく長方形に近い形、すなわち、夜間電力使用量と日中電力使用量を整えていくことが理想とされます。こうすることで容量市場負担金の金額を最小化することが出来ます。これが結果的にリミックスでんきの需要家の電気料金の抑制に繋がります。

 また、電力市場は大きな過渡期を迎えており、小売電力事業から撤退をする事業者も増えてきています。こうした事業者の需要家が別の会社に電力契約を切替しようと思っても、中々電力需給契約を受入れてもらえない状況が続いています。

 そのような中で、リミックスでんきとしては市場価格連動型プランの提供を開始しました。まだ正式受付開始前ですが、試験的に受付を開始した時点でも非常に多くの問い合わせを頂いており、需要の高さを実感しています。

 また、政府も節電への呼びかけとしてDR(デマンド・レスポンス)対応を求めていますが、リミックスでんきとしてもDR対応を年内に実施をしていきます。DR対応に協力頂く需要家には電気料金の負荷還元措置も取られる予定ですので、その意味でも需要家にとっても意義のある施策だと考えています。

 また発電所の建設・取得についても今後力を入れて行っていきます。安定的に需要家に対して適切な価格で電力供給できるような対応を実施していきます。

 さて、続いてビットポイントです。ビットポイントは前期の第3四半期と第4四半期に比べると減益となりましたが、それでも確実に収益性を維持しています。

 なお、昨年の第2四半期はADA、第3四半期はJMY、第4四半期はDEPが日本初暗号資産として取扱開始がありましたが、この第1四半期は日本初暗号資産の取扱も無かった四半期でもありました。

 海外の暗号資産交換業者においては、大規模なリストラをこのCrypto Winter(冬の時代)に実施しているところもありますが、ビットポイントは適切なコストコントロールを従前より実施しています。このため、市場環境が悪くなった時にも大きな赤字にはならず、しっかりと腰を据えた経営・展開が出来るようになっています。

 口座数は逓増ですが、他方でアクティブユーザーについては高水準を維持しています。暗号資産価格が下がったこともあり、収益は減っていますが、このようにアクティブユーザーが維持出来ていることはご理解を頂ければ幸いです。

 また、こちらはこの第2四半期にかかってくることですが8月4日からKLAY(クレイ)の取扱を開始しました。

 現在は14の暗号資産の取扱をビットポイントにて行っています。

 またエネルギーについては蓄電池を絡めたレジリエンス住宅の提供を実施しており、こうした施策にて今期は蓄電池についても一定の需要開拓を実現していきます。

 省エネ補助金についても引き続き、国内トップクラスの採択実績を誇っています。

 なお、ビットポイントは7月1日付けで正式にSBIグループにJoinさせて頂きました。そのため、この第2四半期以降についてはビットポイントの収益については持ち分法適用会社としての収益反映になります。ただ、これまでと変わらずにリミックスポイントグループとしてもビットポイントの経営を強化し、SBIグループと一緒に「あしたを、もっと、あたらしく。」していきます。

 今回の第1四半期決算の結果に色々と思う方もいるかと思います。ただ、こちらにて説明させて頂いた通り、これからも企業価値向上に繋がる取組みを1つ1つ実現していきます。引き続き、リミックスポイントグループの取組みにご期待ください。

 2022年8月12日 小田玄紀

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