夢をカタチにするもの

こどものころから、工作好き。折り紙に始まり、段ボールとガムテープで秘密基地をつくったり、近所の空き地にスコップを使って大穴をあけて身を潜めてみたり。木を削ったり、穴をあけたり。ネジでとめたり、紙粘土でなにかをつくったり。
でかいもの、ちっこいもの、いろいろつくりました。基本的には刃物を使って、素材を削るか、組み合わせるか、または粘土みたいなものでカタチをつくっていくかのどちらか。

どちらも欠点があって、手作業なので、あまり精度が出せず、また量産ができない。部品を決めてくみ上げるとか、型をつくって、そこにはめ込んだり、溶かし込んで固める...といったやりかたものあるにはあるけど...

で、ここから本題。そんな上記の夢をカタチにする機械を買いました。それが「3Dプリンタ」。

プリンタっていうけど、印刷機というよりは、“素材溶融型積層機”。
フィラメントと呼ばれる細い樹脂の素材を200度ほどの熱で溶かし、ヘッド部分からニュルニュルと小出しにしながら、指定・設計した通りの立体造形物をつくってくれる機械。

簡単なものだと、例えば平面のハートマークに厚みを設定して、その形通りのプレートのようなものを数分でつくってくれたりします。

今回、おためしで作ってみたのが、あるインディーズ映画に出てくるキャラクター。映画の名前は『宮田バスターズ』、そこに出てくるキャラクター「タンクくん」を3Dプリンタでつくってみました。

この「タンクくん」は、円柱と半球と球が組み合わさった構成のデザイン。使い慣れない3Dモデリングソフトでも、そんなに苦労せずに設計ができました。

苦労した点は、腕の部分。円柱の胴体から両腕が伸びるわけですが、底面部から積層していく3Dプリンタでは、底面部から浮いた状態の場所から造形を開始することはできず、なんらかの台座となる部分をあらかじめ用意しておかないと、もじゃもじゃのフィラメントが造形物の一部に発生することになります。
その台座も、底面が小さいと倒れてしまったり、本来の腕と一体になって切り離しにくくなったり、いろんな注意点がありますが、そこを経験しつつ、ひとつひとつクリアしていきたいと思っています。

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