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原因は子宮頸がんワクチン?不登校で始まった慢性疲労.改善の道しるべはバイオレゾナンス(その13)

合成洗剤について考える

矢山クリニックを受診して、体調不良の一因として合成洗剤の成分が体にたまっていると言われ、一般に売られている合成洗剤を使わないよう指導されました。
合成洗剤はなんとなく体に悪いイメージはありましたがその影響について以前は深く考えていませんでした。
昨年の10月にバイオレゾナンス医学会の講演会に行き、シャボン玉石けんの森田社長のお話を聞いて理解が深まったのでちょっと長くはなりましたが、その内容をまとめ、考察しました。


(シャボン玉石けんの森田社長のお話)
現在は創業110年の会社の3代目。石けんの始まりは約5000年前に肉を焼いて落ちた油に木の灰がくっついて天然の石けんができたことだそうです。先代の社長の時は日本の高度成長期。日本に普及した洗濯機に合わせ石油から作られた合成洗剤を販売し、かなりの売り上げ。ある時、当時の国鉄から車両の洗浄のために純度の高い粉石けんの製造を依頼され職人とともに頑張って作りました。その試供品を使って洗濯や体の洗浄をすると長年の悩みであった、体の湿疹が治り、元の自社の合成洗剤を使うとすぐに悪化することに気づいたのです。そして自身の大病を契機に、「体に悪いものを売るわけにはいかない」と決心し、1974年に全面的に無添加石けんの製造・販売に切り替えたそうです。ところが今更石けんは売れず、売り上げは100分の1に、従業員も100人中95人が辞め、赤字経営が続きました。それでもめげずに講演や本の執筆などで少しずつ売り上げが増え、17年後にやっと黒字に。今は時代の変化とともに石けんが見直されています。
水質汚染の原因として家庭からの排水、中でも合成洗剤はかなり影響が大きいようです。
合成洗剤は石けんに比べなかなか分解されず、水中の魚や有用な微生物の呼吸を阻害します。そしてまず問題なのは、これらの化学物質が知らず知らずのうちに使っている人の体の中に入っているということ。
合成洗剤には国が定めるPRTR制度対象の化学物質が
多く含まれています。
さらに近年の合成洗剤や柔軟剤には強い合成香料が入っているものが多くあります。このにおいでめまい、吐き気、頭痛など体調不良になり、学校や仕事に行けなくなる人もいます。いわゆる『香害』です。
香りを長持ちさせるためにマイクロビーズ(プラスチック)も使われており、海洋汚染の原因として問題になっています。
これらの問題を知って有害な物質の使用をへらし、健やかな体や環境を守りましょう。


家に帰って調べるとPRTR制度とは、人の健康や生態系に有害なおそれのある化学物質が、事業所から環境(大気、水、土壌)へ排出される量及び廃棄物に含まれて事業所外へ移動する量を、事業者が自ら把握し国に届け出をし、国は届出データや推計に基づき、排出量・移動量を集計・公表する制度です。平成13年4月から実地されています。(経済産業省のホームページより)

対象になる「第一種指定化学物質」は全部で462種類、そのうちの10種類は合成界面活性剤だそうです。

家の中に残っている洗剤類の後ろを見てみました。
花〇のアタックには政令番号30の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)、政令番号407のポリオキシベンゼン(POE・R)が入っていました。
ラ〇オ〇のアクロンにもPOE・R、
クリーンデンタルという薬用歯磨きに政令番号275のドシデル硫酸ナトリウム(ラウリル硫酸塩)が入っていました。

売るためにメーカーはどんどん新商品を投入してきます。
そしてアイドルやきれいな女優さんとかを使って宣伝します。「汚れ落ちが違う」「ほら真っ白」「お花の香り」「とっても便利、簡単におちる」「油汚れがすっきり」などと
気が付くと家の中にたくさんの合成洗剤(石油を原料に作った合成界面活性剤)が。
洗濯用、台所の食器用、練り歯磨き、ボデイソープ、
ハンドソープ、シャンプー、お風呂洗い、トイレ掃除、住居用…

すすぎ残しや、体についたものから体の中にわずかですが
入ってきます。
いま発売されているものは
一つ一つはちょっと体に入ったからと言って
急に問題となるようなものではありません。
でも化学物質過敏症のようなデリケートな人は確実にいます。
現代はいろいろな化学物質が体に入る機会が多くなっているので
だれでもいつの間にか、
体が処理して排出する許容量を超えてしまう可能性があります。
ましてやこの数年で使われるようになった化学物質の
長期の安全性とか
発がん性の有無などのことは
まだだれにもわかりません。
だからできるだけわけのわからないカタカナの
化学物質が含まれたものは
買わない、使わない方がいいのです。
食べ物と同じように洗剤類も買うときには
後ろの表示を見た方がいいですね。

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