無用の用 ~欠けていることに価値がある~
欠損というとネガティブなイメージがありますが、必ずしもそうではない、という話。
先日、ナニコレ珍百景という番組を見ていて、落葉樹の必要性が問われていました。
曰く、
「秋の終わりに道端に枯葉(落ち葉)が積もって掃除が大変なのに、なぜ街路樹に落葉樹を選んでいるのか?」
という疑問。
なるほど一見、言われたら確かにそうかとも思える疑問です。
それに対する回答はこう続きます。
「落葉樹は、日差しにメリハリをつけている。
夏は木陰で暑い日差しを遮り、冬は葉が落ちることで日差しを通して寒さを和らげる。」
なるほどよく出来ているもんだと感心しました。
つまり、そこに"ない"ということが価値になっているのです。
このように、一見役に立たないように見えるものが実は重要な役割を果たすことを、中国の故事成語で"無用の用"と言います。
無駄なものなんて、ないんですね。
無駄なものが嫌い・損回避思考の強い僕ですが、無駄に思えることにも何かきっと価値があると信じて、見出すことを意識してみようと思います。
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