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人事のお悩み

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2023年4月の記事一覧

間違ったメンタル対策

企業でのメンタルヘルス対策は 今や経営戦略そのものです。 なぜなら 働く人が100%の元気で仕事に挑めずに どうやって成果を出すのか、、 いくらAIが発達しても それを動かすのは人間です。 人が全く不要な世の中はやってこない。優秀な人材の確保は これからますます厳しくなる人材不足の社会では急務の経営課題と言えます。 ところが メンタルヘルス対策となると どうも企業によっては 全然方向違いに進めているところをお見受けします。 職場のメンタルヘルスと医療のメンタルヘルスは 少し

長時間労働とメンタル不調の相関関係はあるのか?

心身の疾患、過労死のリスクが高くなる長時間労働を禁止する法律は益々厳しくなっています。 日本人の労働時間は世界的に見ても かなり長時間になっています。 ですが、実際、長時間労働は企業側だけの責任とは言い切れません。 戦後の高度経済成長期からの長い日本人の働き方が文化となっているところもありますし、働く側も残業時間が生活費になっているから減らされることへの抵抗感も否めないでしょう。 長時間労働が美徳の時代はもう終わりです。この美徳にぶら下がっているのは中高年だけ。その過去の常

人材不足は社員の数だけじゃない=プレゼンティズム・アブセンティズム

日本人は 少々の体調不良でも出勤する、というのが昔からの慣例、美徳のようなところがあります。とりあえず会社に行けば、周りの人に迷惑をかけることもないし、非難されにくい。本当は休みたいと思う体調であっても、とりあえず出社することが美徳となるのです。 そういう美徳で育ってきた人たちが上司になれば、当然部下にも同様の「上司の常識」が職場のルールになってしまう。 勿論、このような「頑張る姿勢」は素晴らしいことではありますが、あまりに無理して、本来なら休むべき体調、家庭の事情があって