急性期

抑うつ状態、と診断され休職すると、それまで無我夢中、気力で保っていたバランスが一気に崩れ、どーん、と谷底に落ちるかのように、何もできなくなりました。

家の布団に篭り、うなされる日々が始まります。唯一の安らぎは、処方された睡眠薬で寝ている間だけ。目が覚めると、絶望感と自責の念に苛まれます。

まず、過去の自分の失敗の全てを対象として、自分を責めました。また、お金が無い、という貧困妄想もひどく、行き着くところは、希死念慮、つまり自殺を考える様になりました。スマホで自殺の方法を調べ、具体的に考えました。

家族に迷惑が掛からない方法はないか、絶対に失敗しない方法はないか、調べ上げ、ついには実際に寸前までいきました。恐怖心でとどまりました。この方法ならいつでも死ねる、というのが、一つの安心感となり、それを胸に秘め苦悶する時間が続きました。

食事も喉を通らず、1ヶ月で10キロ程痩せました。毎日、ただ布団に篭り、スマホで安眠用の音楽をかけ、目をつぶっていました。睡眠薬を過剰接種し無理やり眠ったりもしました。

とにかく、自分が許せない。後悔ばかりしていました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?