読みやすさをつくる工夫-見出しの分け方編

どんな媒体でも、なるべく読みやすい文章をつくりましょう。内容を正しく伝えるために、難しい書き方になるときもあるかもしれませんが、基本は「もっと読みやすく、少しでも簡単な言い方で」を意識してみてください。

今日は「見出しを分けるかまとめるか」というお話です。「メリット1、メリット2」のような分け方は普段、意識せずにされてると思いますが、読みやすさを高めるための細かな工夫について書いてみます。

【見出しを分けるかまとめるか】

昨日のファクタリングのメリットに関する文章を例に、本文を見出しごとに分けるか分けないかの話をします。

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【分けない場合の、元の文章】
ファクタリングのメリットは、自社の信用情報にかかわらず資金調達できることです。参照されるのは売却する債権の請求先(取引先)の信用情報であるため、たとえ自社の代表者個人の信用情報がいわゆる「ブラック」な状態でも、利用できるケースが多いです。

負債が増えないメリットもあります。ファクタリングは売掛債権の売却であり、借金ではないためです。返金はしなければなりませんが、バランスシートに悪影響を与えないため、融資の審査を控えているときにも使いやすいでしょう。

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【分ける場合】
<h2>ファクタリングの3つのメリット</h2>
ファクタリングはつなぎ資金の調達に向きます。次の3つのメリットがあるからです。

・自社の信用面に不安があっても、利用しやすい
・負債が増えず、融資の審査や信用面に響きづらい
・手続きや審査がスピーディーで、即日で入金してもらいやすい ←箇条書きにするなら最低3項目は入れたいので、メリット増やしました。

それぞれのメリットについて、理由や活かし方を解説します。いざというときに活用しやすくなるよう、ファクタリングはどんなケースで役立つのかを知っておきましょう。

<h3>メリット1.自社の信用面に不安があっても、利用しやすい</h3>
ファクタリングの1つ目のメリットは、「自社の信用面に不安があっても、利用しやすい」ことです。参照されるのは売却する債権の請求先(取引先)の信用情報です。「起業したばかり」「代表者がいわゆるブラックの状態」などの資金調達しづらい状況でも、問題なく利用できるでしょう。

審査の通りやすさを考えると、売却する債権には「社会的信用の高い取引先」「取引(振込み)の実績が多い取引先」などのものがおすすめです。

<h3>メリット2.負債が増えず、融資の審査や信用面に響きづらい</h3>

<h3>メリット3.手続きや審査がスピーディーで、即日で入金してもらいやすい</h3>

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見出しを分けるなら、h2で「このブロックで何の話をするのか?」を目次みたいにして伝えてあげるとわかりやすいです。h3のタイトルや内容を箇条書きにしておけば、そのブロックで何がわかるのかが把握できて便利です。

h2の箇条書き後の文章はなくてもいいのですが、入れるなら、以降のh3を読むことでどんな良いことがあるのかを伝えてあげてください。「それぞれのメリットについて解説します」だけだと、そんなこといわれなくてもわかってますから、入れる意味がありません。

今回だったら、ファクタリングは緊急時の資金調達みたいなところがあるので、「いざというときに活用しやすくなるよう」と入れています。その記事に来ているのは、「いざというとき」の渦中にいる読者さんが大半でしょうが、それならそれで「いざというときって自分のことじゃん」と感じて自分事にしてもらいやすいです。

例えばビジネスチャットのSlackのメリットだったら、「Slackならではのメリットがわかれば、ほかのビジネスチャットと比較しやすくなります」みたいな一文入れるといいかもですね。

h3のタイトルに「メリット1.」と入れているのは、今はメリットの話をしていることを確認できるようにするためです。飛ばし読みする人も多いですから、タイトルが「自社の信用面に不安があっても、利用しやすい」、本文が「ファクタリングは、自社の信用面に不安があっても利用しやすいです」とかだと、今読んでいる部分が何について伝えている部分なのかがわかりづらいです。数字を入れるのはわかりやすさのためでもありますが、「読みすすめた達成感」を与えるためでもあります。
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見出しを分けないのもアリで、例えば「メリットを詳しく伝えることが、あまり重要ではない記事」なら、1つのh2に簡潔にまとめちゃった方がいいです。メリットをすでに知っている人が多そうな記事とか、もっと重要な、ほかに伝えるべきことがたくさんあるような記事ですね。

例文です⬇️

<h2>ファクタリングの3つのメリット</h2>
ファクタリングはつなぎ資金の調達に向きます。次の3つのメリットがあるからです。

・自社の信用面に不安があっても、利用しやすい
・手続きや審査がスピーディーで、即日で入金してもらいやすい
・負債が増えず、融資の審査や信用面に響きづらい

ファクタリングの審査で参照されるのは取引先の信用情報です。自社の信用面に不安があっても、取引先がしっかりした会社なら、問題なく利用できるでしょう。そのうえ手続きや審査もスピーディーで、即日もしくは翌営業日の入金ができるサービスも多いです。ほかの資金調達が利用できず、猶予があまりないときに助かります。

ファクタリングは借金ではないため、負債が増えません。バランスシートへの悪影響もなく、融資を控えているときでも利用しやすいでしょう。

各メリットについて詳しく知りたい方には、こちらの記事がおすすめです。

「リンク先の記事タイトルを入れ、内部リンクを貼る」

みたいな感じで、各メリットの詳細にはごく簡単に触れる程度でOKです。見出しの終わりに「ファクタリング メリット」の内部リンクを入れられればベストです。「こちら」にリンクを入れるよりも、記事タイトルを書いて、そこにリンクを入れた方が、リンク先がどんな記事かわかるのでクリックされやすい気がしています。回遊率を上げて、読者さんからのメディアの評価(いろんなことがわかりやすく書いてあるな、みたいな感想・評価)と、クライアントさんからの評価を高めましょう。

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以上です!
見出しを分けるかまとめるか、それぞれの場合でどうすれば記事全体がより読みやすくなるか、いろいろ考えながらやってみてください。

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