構成の型-とは系KW

以前、構成の作り方や作成時間の短縮について書きました。今回はきちんとした構成を短い時間で作るために役立つ、「構成の型」のお話です。今日は「○○とは」の構成で入れたい要素です。KWによって流れや何を入れ、何を入れないかがけっこう変わってくるので型は示しづらいですが、次の要素は必要になることが多いです。

【○○とは で入れたい要素】
○○とは
〇〇との違い
注目(必要と)される背景
発祥や歴史 ←ここまで〇〇とはのブロックに入れるh3でOK
メリット・デメリット
○○の選び方
○○の使い方
おすすめ○○ □選

【〇〇とは】
〇〇とはで検索しているので、当然、頭に持ってきましょう。
h2では概要をなるべく単的に、わかりやすく解説して、h3につなげるのもおすすめです。「とは」で検索する人はまず間違いなく初心者なので、いきなり難しいことをワーッと書かれると読むのが嫌になっちゃいます。

【〇〇との違い】
「SEOとSEM」「DXとデジタル化」「UXとUI」「カスタマーサクセスとカスタマーサポート」のような、混同しやすい単語があるKWなら、h3で「〇〇との違い」を入れてあげましょう。

「〇〇とは」の〇〇で検索し、サジェストに別の単語が出てきたときはだいたい入れるべきです。サジェストに出てこなくても、競合の構成に「似た言葉との違い」や「関連用語」みたいな見出しが入っているはずなので、まず気付けるはずです。

違いに注目して〇〇について説明してあげた方が、わかりやすくなることも多いです。

【注目(必要と)される背景】
例えばカスタマーサクセスなら、なぜカスタマーサポートではなくカスタマーサクセスなのかを説明します。ちなみにカスタマーサクセスが重要となったことには「口コミの重要性アップ」「LTVアップが新規獲得よりもトレンド(というか、LTV高めないと生き残れない。価格競争に巻き込まれておしまいになることが多い)」「D2Cの流行を見てわかるように、ユーザーからの共感や賛同がより重要になった」などの理由があります。

カスタマーサクセスが重要な理由については、わざとわかりづらく(というより、知識がないとわからないように)書いています。これを調べて理解することは、流れの整った構成をつくるための考え方を身に付けるための練習にもなります。興味のある方は、ご自身で調べたり考えたりしてみてください。

【発祥や歴史】
知的好奇心を満たしたりサジェストや共起語拾ったりといった意味もありますが、発祥や歴史について知ることが、理解を深めることにつながるKWも多いです。

例えばデジタルトランスフォーメーション(DX)なら、ストルターマン教授の原文や、それを基にした議論や論文などは一通り抑えておいた方が理解しやすいはず。日本(経済産業省)のDXはビジネスプロセスに特化しすぎていて、その本質を正しく捉えづらいものになっています。

「経済産業省のDXさえ理解できれば、ひとまず記事は書ける」と思うかもしれませんが、これだと理解が浅くて記事も浅いものになりやすいです。特に事例探しやメリデメで他所と差別化するときに、うすっぺらいこと書いてしまいかねません。

【メリット・デメリット】
これは〇〇の理解を深めたり、実用シーンを想像したりするときに役立つ要素です。特にITツールや製品について「〇〇とは」で検索している場合、それらの導入を考えているケースもよくあります。

〇〇の選び方・使い方、おすすめ〇選も同じような理由で入れたほうが良いこともありますが、ここはKW的にごく簡単で良いです。h2でごく簡単に説明して、「〇〇 選び方」「〇〇 比較」「〇〇 おすすめ」などに内部リンクで流した方が有意義ですね。そこまで詳しく知りたい人は少ないので。

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