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生きるとは何かを考えていた矢先

ふとした瞬間に人生とは何か、生きるとは何かを考えていた。

その時浮かんできた思考がこれだった。

苦しみとともに生きる。絶望を抱えて生きる。
何かが生まれるのはそういう時。
平凡な人生には何も起きない。
時に苦しみ、絶望し、それでも向き合い続ける。消化するのに時間がかかっても。
これでこそ人間らしいのではないか。

こんなことをスマホのメモに書き残していた。

メンタル大丈夫か?って思った人いるかもしれない。

心配はいらない。
こんなこと考えながらも、そこそこ楽しくやっている。

まあそんなことを考えていて、
本屋に立ち寄った。

そこで目に飛び込んできたのが、「宿命(リベンジ)」(石原慎太郎 著)という書籍だった。
タイトルと表紙のデザインが妙に自分を惹きつけた。

なんだか面白そうだなと手に取り、1ページ目を読んだ。

思わず声が出そうになった。
自分がさっき思考していたこととほぼ同じではないか。
言葉や表現の仕方は違えど、スマホにメモしたことと似たようなことが書いてあるではないか。

いや、より自分の思考をクリアにし、言語化してくれたようにも感じた。

その本の冒頭はこうだった。

世の中にはいくら望んでも叶わぬもの、望まなくても襲いかかる出来事がある。
事によれば、あくまでそれに耐えて生き続けなければならぬ出来事もある。
それは人生の不条理と言えようが、それを背負い通すことそのものが、生きるということに他なるまい。

「宿命(リベンジ)」(石原慎太郎 著)

生きるとはどういうことか?自分なりにあれやこれや考えていた矢先だった。

そして、即購入して一気に読み切った。

こんな本の出会い方も悪くない。

まさにシンクロニシティ(意味のある偶然の一致)が起きたように感じた。

そういう思考をしていたから、そのような本に出会ったのか。
これは偶然なのか。必然なのか。

答えは分からない。

でも、自分の気持ちを多少なりとも和らげてくれたのは間違いない。

同じようなことを考えている人が、この世の中に存在しているということだけでも、それがどれだけ勇気を与えてくれることか。

そして、この記事を書いている今この瞬間も、
FLOWの「KANDATA」という曲がiPhoneからたまたまシャッフルで流れてきた。

何年ぶりかというくらい久々に聴いている。

しかも、この曲は最近読んだ「蜘蛛の糸」(芥川龍之介 著)の世界観をモチーフにしており、主人公である「犍陀多(かんだた)」という言葉もこの曲に登場する。

なぜこのタイミングなんだろうって思うけれど、何だか楽しくなってきた。

これで明日も生きられそうだ。

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