続・感想屋さんの件


>お気持ちDMを送って下さる方に言いたいのは、個人のアカウントに「作品が汚されたような気がして悲しい」と送ってくる貴方たちのような差別主義者のファンがたくさんいることが悲しいですということです。
https://twitter.com/kansouya_san/status/1280799641152307200



は???



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前回のnoteでもう言及をしないと言ったのですが、正直黙っていられなかった。お祈り力が足りなかったのかな…

とりあえず前回のnoteを先に読んでほしい。

https://note.com/genkaisuteba/n/n74ba0b4201cf





今回も私の「お気持ち表明」である。
そもそも前回のnoteを書こうと思ったきっかけは、私にゲームを勧めてくれた友人が感想屋さんの文章を見てショックを受けていたからだった。友人のように怒りを表現できないでいる人が、他の人の文章を読んで「分かる」と思ってもらえたら、と書き始めたのだ。

それはそれとして自分がバチクソにムカついていたからでもある

あらためて、前回のnoteを読んでくださった方へ、感謝の意を表する。

そして、またこの件について言及することをお許し願いたい。「もう放っておいてくれ」と思う界隈の方々の気分を不快にさせてしまうかもしれない。その点に関して、謹んでお詫びを申し上げる。



前回書き終わった後、感想屋さんは作品についてのnoteを有料へ移行し、タイトルを差し替えていたため、私は追記にてこれ以上の言及をしない、と言った。しかし、その後の感想屋さんのツイートを見てまた怒りがこみあげてきてしまった。
その件のツイートが、冒頭に引用した文章である。

感想屋さんのDMに多少なりとも攻撃的な言葉の数々が投げられているのは事実だと思う。そして、それらの言葉に感想屋さんが少なからず怒りや悲しみを感じているのかもしれない。感想屋さんではない私にはわからないが、同じ人間だ。感情にも限界がある。



今回の一連の騒動のきっかけとなったのは、感想屋さんの感想に対する「不適切な表現をするな」という批判だ。
「メイドもカー(略)も無いゲームで、そのようなタイトルの文章を書かないでくれ」「全年齢向けのゲーム感想に、性的な表現を使わないでくれ」「あのタイトルや内容では、18禁ゲームやBLゲームに誤解されてしまうからやめてくれ」といった批判が寄せられていた。これらの意見はTwitterで検索をすれば見つけることが出来る。


>「作品に対してどんな受け止め方をするかは自由」
https://twitter.com/kansouya_san/status/1280799641152307200


感想屋さん本人が言っているように、そのゲームをプレイした人がどのような感想を抱いて、どのように書こうが、たとえそれが「腐向け」と呼ばれるものであろうが、基本的には自由なのだ。
だが、それはあくまでTwitterのような「個人のつぶやき」程度のものである場合の話だ。前回のnoteにも書いたが、依頼者から金銭を受け取って大々的に公表する文章では話が違ってくる。

ましてや、感想屋さんは「腐向けの感想を書きます」とも「性的な表現をする場合があります」とも、事前にお知らせしてはいない。
仮に、「腐向けの目線で書きます」などと事前にお知らせされていたり注意書きなどがあれば、依頼する側や感想を見る側は、依頼するかどうか、感想を見るか見ないか選択することが出来る。

また、「腐向け」の感想を書くならば、ゲームのタイトルを直接入れるのではなく、伏字や略語などを使用して公の目に入らないようにする事などが必要となる。
(「なぜ腐向けは検索避けをしなきゃならないのか!」という話は長くなりそうなので省略する。私個人は、「原作に無い恋愛関係などを妄想したものだから」と考えている。これは、腐向けに限らず「夢」的なものも該当する。)



だが、そういった配慮無しに
「全年齢向けのゲーム」に「あたかも18禁要素があるかのように」書くというのは如何なものだろうか。

先述したようにTwitterでの個人のつぶやきならばここまで批判されることもないだろう。
しかし感想屋さんはお金を貰って文章を書いている。
となると、書き上げる文章には個人のつぶやきレベルの感想を混ぜてはならないのだ。そこには依頼者の需要や、公表した文章の発言力と、それに対する責任が伴うことになるからである。


金を貰ってまでやるな Twitterでひとりでやれ


前回にも書いたが、この一言に尽きるのだ。




それに加え、私のように「作品を穢された」と感じて感想屋さんに反対意見をぶつけた人を、すべて一括りにして「同性愛嫌悪」だとか「差別主義者」だとか発言したことに私は腹を立てている。

あのようなタイトルを書かれたことや、作品の良さを何一つ書いていなかった文章を堂々と公表されたことに対し、感想屋さんに怒りを表明したら「差別主義者」とこき下ろされたこの現状、悲惨にもほどがあるだろう。
純粋に作品を好きな人が、どうしてこんなに苦しまなければならないのだろう。

死体蹴りをするのもいい加減にしてくれ



>「ではなぜ腐向け的な感情を抱いた相手の言葉に「作品を汚された」と感じるのか?それはあなたの中にある同性愛嫌悪です。あなたの中にある「同性愛への偏見や嫌悪感」を他人の発言にも投影しているのではありませんか。」
https://twitter.com/kansouya_san/status/1280799643249467392

そもそもの話として、BLと同性愛は同列に語られるものではない。
BLはフィクション
同性愛は現実の話だ。BLが苦手だからといって同性愛を差別していると決まったわけではないし、BLに理解があっても同性愛を認められない人もいる。
「腐向けを批判した」=「同性愛を批判した」とはならないのだ。
フィクションと現実という違いがある以上、「腐向け」と「同性愛」はイコールで結びつけられるものではない。

そして、批判を寄せた人々は感想屋さんに対し「同性愛だから」ゾーニングしろと言ったわけではない。「ゲームにありもしない、腐向けにもとれる個人の妄想だから(しかもキツい下ネタあり)」ゾーニングしろと言っただけだ。
同性愛が良いか悪いかなど一度も言っていない。


感想屋さんのツイートは論点がズレている




と、ここまでつらつらと「お気持ち表明」したが、私自身の考えは前回のnoteと変わってはいない。
依頼した方が満足しているのならば、第三者がとやかく言うことではないという事は理解している。これはどこまでいっても「他人が勝手に言っている愚痴」にすぎないのだ。

ただ、作品を愛するがゆえに感想屋さんへの怒りと悲しみを抱いた人々に対し、「差別主義者」だとレッテルを貼り、馬鹿にされたのは我慢ならなかった。
同性愛はセンシティブな話題だ。だからこそ、少しずつ議論を重ねて社会の変革を進めていっている現状にある。
個人の保身や言い訳のために持ち出して来て盾として使われるようなものでは無い。


とはいえ、取り扱いの難しい腐向けやゾーニングに関しては一考の余地がある。
固められたオタクの規範を、客観的に見直す機会にあるのかもしれない。

とりあえずは、作品に対し悪評がつかないことをただ祈るのみである。


こんな形でサ終を迎えるの、嫌だな…




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